内容説明
始祖の武内宿禰から58代目。祠官家嫡流・田中家の現当主が、神職の日常と心構えから、八幡様の御神徳、神道のあるべき姿まで縦横に語り尽くす。
目次
第1章 石清水八幡宮御鎮座一一五〇年―その重み
第2章 石清水八幡宮の重み、田中家の重み
第3章 八幡大神様とはどのような神か
第4章 一一五〇年前の御遷座と国家の宗廟
第5章 天皇陛下の行幸と上皇の御幸
第6章 石清水八幡宮の祭祀と放生会
第7章 石清水八幡宮と男山・鳩ヶ峰
第8章 明治の御一新と石清水八幡宮
第9章 今に伝わる八幡様の教え
結び 御慶祝の年に
著者等紹介
田中恆清[タナカツネキヨ]
石清水八幡宮宮司。昭和19年6月30日生まれ。國學院大學神道学専攻科修了。現在、神社本庁副総長、京都府神社庁長。全国八幡宮連合総本部長、世界連邦日本宗教委員会会長、文部科学省宗教法人審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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e242、八幡信仰というのは比較的体系(語られていることの、ね)がまとまっている神社だと見えるんですが、ただ、結構解釈の幅がある、疑問がある、ということは見るんですが、それが本職の方によっても語られていた、というのはちょっと予想外だったかもなぁ、この本。要するに神仏習合の代表格のような神社であって、もともとあった弥勒寺から仏教の「放生会」を行い、そこには天皇や上皇法皇らも訪れ、鎌倉江戸の幕府にも庇護を受けている。なのに明治に入って廃仏毀釈なんてことが行われてしまい、伝統が絶たれた、とやんわーりと。面白い。2014/08/30