新人物文庫
あなたが知らない太平洋戦争の裏話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404038135
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0121

内容説明

太平洋戦争前後、日本は未曾有の暗黒時代の中にあった―ヒットラーに欺かれた三国同盟、電探で負けた日本海軍、南方派遣第九陸軍病院で起きた怪事件、戦場から逃げ帰った将軍たち、などなど今なお知られざる戦争の実態と真相に迫る名物記者の取材秘録。

目次

太平洋戦争(ついに全面戦争へ―蘆溝橋の銃声;朝日と毎日、空の競争―命をかけた報道戦;ヒットラーに欺かれた三国同盟―陸海軍激突す;近衛の密使―絶たれた平和の道;電探で負けた日本海軍―開戦十年前の着想空し;ガダルカナル撤退―戦争は負けいくさとなった;陸軍病院の怪事件(1)A大佐の場合
陸軍病院の怪事件(2)奇怪な軍法会議
「烈風」間にあわず―幻の海軍戦闘機)
敗戦と占領(降伏を無視した原爆投下―永遠につづく惨禍;逃げ帰った将軍たち―戦場離脱の問題;首相官邸襲撃事件―徹底抗戦をさけんで;天皇を裁かず―東京裁判秘話;占領政治の舞台裏―陰の元老・古島一雄)

著者等紹介

新名丈夫[シンミョウタケオ]
明治39年、高松市生まれ。慶応義塾大学法学部卒。毎日新聞社入社。昭和19年2月、東条内閣の戦争強行に対して「竹槍では間に合わぬ」という記事を書き懲罰召集を受けたが、危うく難をのがれる。昭和36年以降文筆生活に入り、政治・軍事・科学・歴史にわたって評論を書く。昭和56(1981)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風見じじい

2
航空機に関する記述に間違いが多いことが気になった。朝日と毎日のオリンピックの時の写真の輸送競争、陸軍病院で部隊長が看護婦を次々と強姦した事件、終戦時の戦争継続を主張する陸軍部隊が首相官邸を襲撃した事件など興味深い項目が多かった。以前厚木基地から終戦翌日に戦争継続のビラを戦闘機で撒きに行った人に直接聞いたことがあるが、この事件と連携していたことを初めて知った。2015/07/08

Mitz

1
「歴史は足で書くものでなければならぬ」という言葉に惹かれて読んだ。著者も認めていることだが史料を軽視しているため、客観的資料としての価値は低いが、まあ題名の通り“裏話”として楽しむ分には良い内容。ただ『客観的資料としての価値が低い=読むに値しない』とは思わない。太平洋戦争なんて未曾有の大事件は、1冊とか2冊の本で把握しようと思っても到底無理な話。こういう本を含め、多種多様の本を読んで学んでいくべきだろう。2011/07/27

えるまぁ

0
ジャーナリストたるもの自分の足で記事を書く、という姿勢が各所に感じられる。そういえば知人が「最近は昔の文献やネットで調べて自分の足で調べずにモノを書く奴が多いから間違った情報が正しい事として大手を振ってまかり通っている」なんて嘆いていたっけ。 (車関係の人だからか、一部の旧車の記事等は特に目立つと言っていた) 関係者から集めた話などを各所にちりばめて情報に裏づけをとり、文字数の都合からばっさりと書いているので文章が凜としている。 ただ、読んでいて腹が立つ部分がかなりあるので、読み手を選ぶかも。2012/07/04

kazu

0
新聞記者の視点という事で地に足が付いた話しだったのかと思います。色々な真実は見えてきますが、やはり1視点というところは否めないのかなと。後世の歴史家の視点とはやはり違いますよね。2010/10/11

ゆきっぴ

0
昔に書かれたものなので、若干情報の古さを感じるものもありましたが、新聞記者が書かれただけあって、感情的ではない文章が読みやすく、取り上げているエピソードも記者ならではの興味深いものが多いです。2010/02/11

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