内容説明
今井正監督が嫌った主題歌『青い山脈』。石原裕次郎『錆びたナイフ』の詞は盗作?わずか三分で作曲した『ブルーシャトウ』。古賀賞予選落ちの『さざんかの宿』などなど、名曲誕生のかげに秘められた“物語”を一挙公開。
目次
第1章 戦前・戦中時代(演歌のはしり『オッペケペー節』;『カチューシャの唄』と『船頭小唄』 ほか)
第2章 昭和二十年代(淡谷のり子が拒否した『星の流れに』;軍歌調メロディーとリーゼント『啼くな小鳩よ』 ほか)
第3章 昭和三十年代(大ヒットで大学を断念『おんな船頭歌』;チュニスをチェニス『カスバの女』 ほか)
第4章 昭和四十年代(大物を予感させた高倉健『網走番外地』;B面曲を歌い続けた菅原洋一『知りたくないの』 ほか)
第5章 昭和五十年代(外国曲にそっくり『聖母たちのララバイ』;北原ミレイがカムバック『石狩挽歌』 ほか)
著者等紹介
島野功緒[シマノイサオ]
1922年、札幌市生まれ。放送評論家。慶応義塾大学文学部予科修了。文学部国文科在学中に新聞界に入り、映画・放送記者を経て、報知新聞東京本社編集局次長、大阪本社編集局次長、電通PRセンター企画局長、渡辺音楽出版制作部長などを歴任。日本ペンクラブ会員・放送批評懇談会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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駄目男
4
歌は世につれ、世は歌につれというが時代の変遷と共に流行歌は変わっても曲の誕生はゼロからの出発であることには変わりはない。作者、歌い手、会社の思惑など制作に携わったドラマを紐解くようで、ある面、人間の生き様を見るようで面白い。しかし、曲というものは現在のJポップ・アーティストのように作詞、作曲、歌唱と、例えば桑田佳祐や中島みゆきのように三位一体、全てを自分でこなすのと昭和の歌謡曲のように分業制度とどちらが大変なのだろうか? 分業の方が楽なようにも思うが意見の衝突などを考えると一概には言えない。2018/03/21
ゴトウユカコ
1
戦前・戦中時代から昭和50年代まで、時代ごとに並べてくれるので、時代背景が少し読めておもしろかった。いわゆる歌謡曲から見える社会というのも、魅力的な題材だね。2012/12/20
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