内容説明
歴史上に名をなした人びとの血をうけつぎ、その後の人生を歩んだ子や孫たち。その多くは、偉大だった先代を超えることなく、いつしか世間からも忘れさられた…。栄光の影を背負わされた“有名無名の子孫たち”の人生とは…。
目次
戦国(織田信長―“覇王”の血を代々伝えた二男・七男・九男の系譜;大内義隆―養父を自刃させ、名族大内の家督を継いだ晴英 ほか)
江戸(大久保彦左衛門―立身出世を望まず、訓えに忠実に生きた嫡男;春日局―徳川忠長に仕え、稲葉家の捨て石となった正利 ほか)
幕末(新門辰五郎―慶喜とともに上洛、側室として寵愛を受けた娘;清水次郎長―“海道一の大親分”を喧伝した『遊侠伝』の著者 ほか)
明治・大正(西郷隆盛―第二代京都市長として、行政に貢献した菊次郎;前原一誠―職につかず、無為の生涯を終えた養嗣子昌一 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
12
興味深く読みました。家を繋いでいくのは大変だと感じました。2章以降は知らない話が多かったので面白かったです。2021/12/22
犬養三千代
6
織田信長に始まり岩倉具視まで100にんを超える有名人の子孫たち。 明治の人達は意外と離婚が多い。そして、「家」存続のきもは養子だと思った。血筋でつながるのは大変なことだ。 里見義康、鳥居強右衛門、松下加兵衛、江川坦庵という人物を初めて知った。2018/07/10
maito/まいと
0
歴史マニアック本(笑)意外に知られていない有名人の子孫たちは、父(母)の影響をいかに受けながら生きていったのか・・・繁栄した例・没落した例など様々な話が収録されていて、ドンドン読み進められる1冊。軽い読み物としてもおもしろいですし、子孫たちの生きざまがその元の有名人たちの見方を変えるかも?2011/07/31