内容説明
戦国の世は、きびしい時代であった。そのなかで懸命に生きた戦国びとの生命力と、むきだしの人間模様を時代考証家の視点から見すえ、有名武将から民衆まで、血のかよった人間として描く。「名刀と将軍暗殺」「掠奪した側室」「信玄行方不明の川中島」「ニセ首・拾い首・首争い」「謀略の鬼信長と忍道の極意」「牝馬戦法と青田刈り」「もぐら戦術と潜水艦」などなど、戦国武家社会の特異な事歴や人物群像を、史料やエピソードをふんだんに盛り込み、ユーモラスな文章で綴った興趣あふれるノンフィクション戦国秘話。
目次
第1部 戦国の人と相剋(下剋上と肉親相剋;花の御所の珍事 ほか)
第2部 戦国の儀礼と武士道(荒々しい武士の作法;馬糞の汁を飲む武士道 ほか)
第3部 戦国の特色 謀略戦(謀略のいろいろ;因間の名手 尼子経久 ほか)
第4部 戦国の戦術と新兵器(勝てばいい戦術;ユーモアもある秀吉の戦術 ほか)
著者等紹介
稲垣史生[イナガキシセイ]
明治45年、富山県生まれ。昭和11年早稲田大学文学部国文科卒業。東京新聞社会部記者や雑誌編集長などを歴任した。NHK大河ドラマ「春の坂道」「赤ひげ」「勝海舟」「風と雲と虹と」などの時代考証を担当。昭和50年第一回放送文化基金賞を受賞した。平成8年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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