内容説明
過去の人物がたどった生涯を追体験しながら歴史を語るという試みは、歴史学を国民に近づけるための手段として推奨される方法というべきであろう。古代史の場合、史料の制約もあって人物伝を書くことはきわめてむずかしい。本書では、その人物を可能な限り一つの時代という広い背景の中で論じようと心がけ、できるだけ斬新な観点を出すように努めた(「はじめに」より抜粋)。
目次
神話・伝説の時代(大己貴命―太初の国家創成神;卑弥呼―女王卑弥呼と神霊の交流;崇神天皇―三輪王朝の王者は実在したか ほか)
飛鳥時代(乎〓居臣(おわけのおみ)―稲荷山古墳鉄剣銘文の世界
箭田珠勝大兄皇子―条ウル神古墳の被葬者像
蘇我倉山田石川麻呂―旧い特権への執着 ほか)
奈良時代(藤原八束(真楯)―苦悩し動揺する貴公子
巨勢朝臣広足―ある天平貴族の生涯
伊治公呰麻呂―陸奥国多賀城の略奪と炎上 ほか)
著者等紹介
前田晴人[マエダハルト]
1949(昭和24)年7月、大阪に生まれる。1977(昭和52)年、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、大阪府立堺工科高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 神様の仕業