内容説明
学融合から何が生まれるのか。考古学・文献史学・歴史地理学・植生史・民族学・年代学などの隣接学問分野の融合を目指す「学融合」、東アジアを研究対象とする「国際化」、テラバイト時代に対応した「情報化」、これらを柱とした中世総合資料学の可能性を探る。
目次
学融合の試み
「中世総合資料学」に思う
中世総合資料学の提唱―専門知から総合知へ
城郭研究による学融合の可能性
文献史学における学融合の可能性
建築史学から見た総合資料学の可能性
「学融合」へのコメント―文献史学から
中世考古学と自然科学における学融合の可能性
中世窯業と“シマ”(島・半島)開発プロジェクト
鋳物の歴史的研究と学融合
中世総合資料学における土俗考古学の有効性―アイヌ文化研究と本州への展開
日本史史料とパソコン―電子史科学の提唱・再論
総合討論