虹の生涯〈上〉―新選組義勇伝

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404031839
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

主君に仕えてただの一度も召し出されたことなく立ち腐れていくような引退お庭番。なんのための修行、忠誠の対象すら失いかけた最後の武士が、井伊大老の首級を奪い返し、天下に躍り出す。生まれるのが遅すぎたと嘆く前に、刀と槍の錆を落とし、弓を張り、滔々たる時代の潮流と近代兵器に立ち向かう。新選組の「影」として歴史の荒波の中に消えていった四人の生きようこそ、屈することを最後まで拒否した永遠の青春の狩人である。彼らにとって武士道とは死にざまではなく、生き方を探す道であった。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒業後、10年間のホテルマン生活を経て作家活動に入る。「高層の死角」(第15回江戸川乱歩賞受賞)「腐蝕の構造」(第26回日本推理作家協会賞受賞)「人間の証明」(第3回角川小説賞受賞)『悪魔の飽食』など数多くのベストセラー作品を著し、社会派推理小説の世界で不動の地位を築く。昨年、第7回日本ミステリー文学大賞受賞
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感想・レビュー

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二分五厘

20
隠居した公儀御庭番・和多田主膳。日がな釣糸を垂れるだけが日常の老いぼれが、桜田門外の変に遭遇し、井伊大老の首を取り戻したことから、幕末の動乱に身を投じることになる。同様に腕に覚えのある元御庭番三人を誘った主膳は、将軍下命の元、和宮降嫁・家茂上洛の陰供の任に。得物もまちまちな"おっさん"達が、幕末を舞台に暴れまわる。都で新撰組に協力したり掣肘したり利用されたり、数々の事件に関わる四人。だけど新撰組が薄っぺらく、通り一辺をただなぞってる感。上巻で高台寺党離隊まで。箱館まで行くなら、もっと書き込んでもらえるか。2019/07/20

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