内容説明
新たな武蔵像を活写する長篇小説!生涯腐敗の剣聖宮本武蔵。新当流の有馬喜兵衛、京流の吉岡兄弟との決闘―。凄絶な剣の世界に生きた若き日の武蔵を描く。
著者等紹介
早乙女貢[サオトメミツグ]
大正15年1月1日、中華民国哈爾賓市に生まれる。哈爾賓駐在総領事天羽英二受付。この天羽英二が外務省情報部長の昭和10年、日本ペンクラブの創立に携わった事は、現在ペンクラブ理事として活躍中の著者には奇しき因縁。戦後、山本周五郎の知遇を得る。尾崎秀樹、伊藤桂一と同人誌「小説会議」を創刊。同誌に連載の『僑人の檻』で43年下半期第60回直木賞を受賞。明治初年の横浜を舞台に起こったマリア・ルーズ号事件を扱った作品で、著者の東洋史観が背骨をなす。曾祖父が会津藩士として戊辰に戦った痛恨が帰苔泣血の文学に結実し、『おけい』『沖田総司』『残映』『奇兵隊の叛乱』などの傑作を生んでおり、『会津士魂』で平成元年度(第23回)吉川英治文学賞を受賞する
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