内容説明
戦後、“戦犯銅像”として撤去処分を受けた広瀬中佐の銅像。他の銅像が復活するなかで、中佐の銅像だけが行方知れずに…。銅像消失の謎と戦後の美術界の混迷を描く書き下ろし力作!他に「予科練の七つボタン」収録。
著者等紹介
もりたなるお[モリタナルオ]
1926年東京生まれ。二科賞及び二科漫画賞受賞。1974年「頂」で第23回小説現代新人賞、1980年「真贋の構図」で第19回オール読物推理新人賞受賞。1993年「山を貫く」で第12回新田次郎賞受賞。直木賞候補に上げられること数度に及ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
38
小説。広瀬中尉が好きなので、気になって読了。銅像が戦犯扱いだったなんて、面白い着眼点で物語は進んでいきます。予科練の話は、創作だと分かっていても、うるっときます。精神注入棒で、なぶり殺しにされた人は、いたんだろうな。2015/08/11
ケロたん
5
銅像・絵画が戦犯扱いとは知らなかった。そもそも広瀬中佐も肉弾三勇士、九軍神すらわからない。 戦争とはいえ、日本のために戦ったのに。2019/05/03
ヘタ
4
「広瀬中佐の銅像」、「予科練の七つボタン」の二編収録。いずれも創作の小説。もし広瀬中佐銅像撤去の理由が、「広瀬中佐の銅像」のとおりGHQの意向を"忖度"した結果だとしたらちょっと寂しい。2015/07/11
ばろやん
3
一人しか読んでいない。ナイスが期待できない。期待よりはおもしろかった。実はノンフィクションかと思えるほど、時代考証や地名が丁寧だった。2012/10/04
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