怨霊の宴 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404029164
  • NDC分類 210.36
  • Cコード C0021

内容説明

宮廷貴族から武士の世界へ、移りゆくなかで敗れし者たちは怨霊として恐れられ、ある者は神となった。正史では語ることのできない歴史の真実が明らかにされる。

目次

第1章 王胤相剋(怨霊史の序幕;上皇のクーデター ほか)
第2章 怨霊跋扈(「文人怨霊」出現;策士良房 ほか)
第3章 王朝宿怨(「三平」時代;冥界からの消息 ほか)
第4章 怨霊封印(白河院と物怪;頼豪、魔道へ ほか)

著者等紹介

鈴木哲[スズキサトシ]
1948年生まれ。1976年学習院大学人文科学研究科史学専攻博士課程修了。現在、日本大学国際関係学部教授。主著に『取手市史』古代中世編(共著)1991年、取手市教育委員会。『中世日本の地域的諸相』(共著)1992年、南窓社。『文明と文化の諸相』1997年、南窓社

関幸彦[セキユキヒコ]
1952年生まれ。1985年学習院大学人文科学研究科史学専攻博士課程修了。現在、鶴見大学文学部教授。主著に『国衛機構の研究』1984年、吉川弘文館。『ミカドの国の歴史学』1994年、新人物往来社。『武士の誕生』2000年、NHK出版
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

26
三大怨霊と言われる崇徳院、菅原道真、平将門はあらぬ嫌疑により非業の死を遂げた人物です。彼らは怨霊となりその相手方を祟り悩ませました。恐れ慄いた権力者は「犠牲者」を神として崇め奉りました。 わが国では死者を神として奉る伝統があり、亡くなったものを鎮魂することによって残された者へ災いをもたらすことがないように祈ります。 怨霊となるのは相当な怨みだったのでしょうか。いろは歌の「咎無くて死す」を思い起こします。2019/05/09

遊未

7
時代別に壬申の乱以後の王権継承絡みの時代、平安時代前半摂関政治に向かう時代、平安時代後半摂関政治隆盛時代、武士の世に向かう時代。怨霊は個人への怨みであった筈が天災、疫病と社会進出を果たして神社となり、お話となり、今の世に至っています。 小説のようなタイトルが残念です。2021/01/24

可兒

5
派手派手しいタイトルに反して中身はまじめ。怨霊を勝者の心に巣食うものと単純に定義してあって、関連事項が分かりやすい2012/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/194812
  • ご注意事項

最近チェックした商品