内容説明
里見家改易!遺臣百八十名館山城に籠城、幕府軍を迎え討った…慶長十九年、江戸城に出仕した里見忠義を待ちうけていたのは、里見家改易、伯耆国倉吉への配流であった。改易の裏に何が隠されていたのか…。鬼才が放つ歴史長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
38
これはいい意味で想像していたものとは違った。所謂「南総里見八犬伝」のオマージュとかではなく、安房国の支配者であった里見氏が何故お家取り潰しにあったのか、更には城引渡しに対しての最後の抵抗を描いている。そのためタイトルでは使われているが「八犬士」は登場しない。中々の力作だと思う。埋もれてしまうのは勿体無いので興味をもたれた方は是非ご一読を。上巻で北条家の家臣が交流のある伊達家の片倉小十郎と夕餉を相伴するのだがその献立が中々良かった(笑)2010/12/11
金吾
23
○創作なのかある程度事実に立脚しているのかは不明ですが、話として面白かったです。あり得そうな話を展開よく進められています。ただ家康は悪辣すぎ、大膳は幸せな馬鹿すぎると感じました。2023/09/19
8bunbun
2
へー。知らなかった~。よく調べて解説してあり、家康、頼朝と大河ドラマ繋がりで読めました!2023/06/11
とんちゃん
1
上巻から引き続き一気読みです。似たような名前が多いけど、関係押さえりゃ一気に読み易くなるのは歴史物の常ですな。不勉強で初めて読んだ作家の作品ですが、思わぬ拾いものでした。2012/09/29