内容説明
赤穂義士の仇討ちを陰で支援した大石一族。元赤穂藩士の大石無人、そして津軽藩に仕えた無人の嫡男・良麿。赤穂藩と同じく山鹿素行の教えを藩政にとり入れた津軽藩を揺るがす家臣団の抗争。大石一族と北辺の小藩の運命を描く渾身の長篇力作。
感想・レビュー
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つる
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実在した弘前(津軽)藩士大石無人・良麿父子を主役に赤穂浪士討ち入りと当時の弘前藩を書いたもの。大石姓でお察しの通り大石内蔵助は同族で無人もかつて赤穂藩に仕えた身。弘前藩はというと藩主津軽信政は赤穂藩浅野家と同じく兵学家山鹿素行の門下で強い影響を受けている一方、実は赤穂浪士討ち入りの一方の当事者吉良上野介義央とは縁戚関係にある。若干読みにくいが、普通の「忠臣蔵」物ではまず書かれない一側面を書いてるという点では面白い題材かな。2016/12/17
冴人
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忠臣蔵の真因は朝廷に対する不敬か?2009/02/21
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