内容説明
鳥羽・伏見の戦いから箱館まで戦いつづけた大鳥圭介、今井信郎、小杉雅之進による実体験の記録。
目次
南柯紀行
北国戦争概略衝鉾隊之記
蝦夷之夢
麦叢録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Chika
4
旧幕府軍の戊辰戦争の手記。陸軍奉行大鳥圭介の計算されたボケが秀逸。「此牢屋は予が一昨年歩兵頭たりし時、歩兵取締の為め建てたるものなりしが、何ぞ図らん今は我身を窘迫せしむる獄とならんとは、己れより出ずるものは、己れに反るの理なるかと一笑を催せり(意訳:自分が作った牢屋に自分が入れられるとかマジ笑える)」笑ってる場合じゃない。超凄惨な戦場〜獄中記録なんですが。内緒話を英語、オランダ語、漢詩で行う旧幕府首脳陣の獄中ライフいろいろすごいです。2014/06/27
ちなみ
2
ずっと読んでみたいと思っていた本だったので、予想より文章のハードルは高かったけど興味深い一冊でした。北へ転戦していく道中で食料や防寒に困ったこととか何処で誰が死傷したとかとても細かく記してあって、でもあまり感情的にならない雰囲気が繊細なような大らかなような大鳥さんのイメージを形成してるのかなと思いました。…どなたか大鳥さんの出番がオイシイ作品がありましたら是非教えてくださいませm(_ _)m(北走新選組・歳三往きてまたは既読です)2012/07/22
ひろむ
0
バイブル。