諸葛亮孔明―その虚像と実像

諸葛亮孔明―その虚像と実像

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404025838
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0022

内容説明

孔明と劉備はせめぎあっていた!30年ぶりに歴史学者が挑んだ諸葛亮論。

目次

第1章 陳寿の描く諸葛亮(二つの「三国志」;三国時代の歴史的位置;陳寿の諸葛亮像)
第2章 虚像(「官」製の諸葛亮像;民衆の諸葛亮像;『三国志演義』)
第3章 実像(「名士」層の形成;君臣の至公;諸葛亮像)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

22
○孔明と劉備のシビアな関係やそれぞれの時代における孔明の評価の変遷、名士と君主の関係、劉備股肱の臣と名士の関係等面白い部分が目白押しでした。中国の文語の凄さも感じました。2021/09/09

ジュンジュン

10
諸葛亮孔明の実像を求める旅路。スタートは、まず基本史料となる「正史三国志」を記した陳寿の執筆意図(著者は偏向と呼ぶ)を解き明かす(第一章)。そして、後の時代の為政者や民衆の願望が投影され、巨大化する孔明像を跡付ける(第二章)。もはや、実像は遥か彼方。著者は「名士」をキーワードに、"中国貴族制の先駆者”として、孔明を捉えようとする(第三章)。これが、辿りついた「実像」だ。2021/06/10

カワセミ440

4
諸葛亮の虚像と実像?の解説本、演義のスピリチュアルな諸葛孔明にちょっとだけ違和感感じるけど、それがなぜそうなったのか、とか冷静に解説してくれてます。とはいえ、1800年前の人の歴史が文字で伝わっているって中国ってやっぱり偉大だな(今の中共はともかくとして)。2020/04/23

鐵太郎

3
劉備という人物が、落ちぶれて筵を売っていた生活から這い上がるために何を行ったかも面白いのですが、野卑とさえ言えるこの男に、天下の「名士」の嫡流たる諸葛亮がいかに惚れ込み、尽くしていったか、これは読んでいて楽しい。また、「演義」でなんといわれようが、真に劉備が諸葛亮を重く用いたのは劉備が蜀の地を得てから以降のことであったとか。なるほど、こういう孔明論もいいなぁ。2006/04/07

Takanori To

1
孔明がどのように神格化されていくか、孔明について書かれた書物と著者の歴史的背景から、孔明の実像に迫った内容となっています。2015/08/31

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