内容説明
民衆がどのような形で巡礼という宗教活動を行い、どのように維持発展させてきたか豊富な資料を駆使して、遍路の中に民衆の実体をさぐり、日本人の心を解く労作。
目次
1 大師伝説の発祥と伝道者たち
2 近世社会の成立と四国遍路
3 さまざまなる遍路たち
4 近代の光と闇の中で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どりーむとら 本を読むことでよりよく生きたい
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ハンセン氏病の患者の人と四国遍路との関係について調べたくて読みました。拾い読みです。近代の光と闇の中でという章の中でハンセン氏病との四国遍路のかかわりについて書いてある。そこで紹介されているのは二人の人物、高群逸枝と、小川正子である。高群逸枝は校長の娘で仕事上の悩みから四国遍路をしてその体験を新聞記事にする。小川正子は愛誠園に入りハンセン氏病を他の人にうつさないように、患者に呼びかける活動をしたとかかれていた。無理やり連れて行ったわけではない。その後のハンセン氏病への国の対策とは異なる。2024/07/07
どりーむとら 本を読むことでよりよく生きたい
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江戸時代の庄屋さん階級の人たちが、木賃宿をに泊まりながら、自炊をしながら四国遍路をしていた様子が、日記に書かれている部分に興味を持った。娯楽のための旅行ではなく、自分の見分をひらくための旅であったことが分かった。庄屋といえども藩が違っていれば正確な所は分からない。土佐の庄屋だった人の日記が掲載されているのが興味深かった。また、当時は通行手形が必用で、旦那寺などの保証がないと他ビン出れなかったことなども興味が持てた。2025/08/28
黒猫の散歩
0
読み遍路 28冊目2015/01/07