内容説明
水子供養のフォークロア。この世に生を受けることのなかった子供たち。後悔の念と不安を抱えながら生きる女性たちに群がるメディアと宗教。水子供養の実態を明らかにし、現代の家族、男女、信仰のありかたを問い直す。
目次
現代物語の解剖
問題の所在
例外としての近世水子供養
間引き―再生論から人工中絶へ
人工中絶と水子供養
水子民俗の作られ方―週刊誌を素材として
不思議谷の風景
供養のテキスト―絵馬と観音
水子への意識をめぐって
商品としての水子
賽の河原の現代―死霊結婚・水子・口寄せ・流れ香具師
新しいフォークロアとして