内容説明
みちのく白河の領主結城宗広は、新田義貞とともに鎌倉を攻略、さらに北畠顕家の片腕として尊氏を破り九州に走らせたが、雄図むなしく伊勢国津で病没。初めて公刊の南朝一猛将の伝記。
目次
1 宗広の「白河」歴史ロマン
2 武家の都・鎌倉
3 緑濃い白河の城
4 正中の変に“浮上”
5 円観との出会い
6 北畠一門との接触
7 輝かしき多賀国府
8 南の結城氏、北の南部氏
9 建武の新政に暗雲
10 宗広、顕家とともに西征
11 奥州官軍、入京
12 尊氏、九州に敗走
13 宗広ら北帰行
14 伊賀に親光の影
15 尊氏東上、正成戦死
16 花の吉野に遷都
17 奥州官軍、霊山に苦戦
18 宗広、再び西征へ
19 近畿を横断、顕家戦死
20 宗広、吉野に奮い立つ
21 宗広、伊勢の津に陣没
22 栄光の譜
結城宗広公略年譜
結城家古系図写
感想・レビュー
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BIN
6
北畠顕家の右腕である結城宗広を描いた作品。小説なのか伝記なのかよくわからないで、宗広の名将ぷりが読めるものかと期待していたが、結果しか書かれてないのでさっぱりわからない。片腕として顕家を支え続け、老将でその忠誠心は後醍醐天皇からも名指しで朝廷の宝と激賞されるほどの人物であったらしい。太平記を含めてもあまり資料がないので仕方ないかもしれませんが。2016/10/01
俊太郎
0
太平記で深刻な風評被害を受けている結城宗広だが、生首スキーではなくてこんな常識人ですごい人なんだぞという主張に溢れた一冊。当然熱狂的南朝推し。完全な小説であれば偏向しててもいいのだけれど、伝記的な内容でこうも身贔屓を押し出されると鼻につく。2017/08/25
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