目次
修業の巻(萩城下;高杉家;まぼろしの少年時代;明倫館入学;剣術に打ちこむ;松門をくぐる ほか)
行動の巻(長井雅楽の周旋;長崎百日;上海で見たもの;防長割拠論;亡命狂挙;攘夷 ほか)
雌伏の巻(野山獄;周布政之助の狼籍;吉田稔麿の死;長州軍発進;禁門の変)
決起の巻(長府功山寺;奇兵隊を叱る;回天の義挙;赤間関の鬼とならん;防長割拠へ ほか)
落花の巻(大島口の開戦;芸州口の戦い;石州口の進撃;小倉城炎上 ほか)
晋作の横顔(晋作と酒;晋作と風流;晋作と金;晋作とお雅;晋作とおうの ほか)
感想・レビュー
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Hisashi Tokunaga
1
高杉晋作は1860年(万延元年)に松陰処刑後帰郷し山口町奉行平右衛門(500石)の次女まさと結婚した。⇒このことは本書には触れられていない。しかし172-3頁で「72晋作とお雅」としてとりあげ「晋作とお雅が夫婦らしい生活をしたのは文久三年萩での三か月の隠棲だけだった。・・お雅にとって晋作は男であるより理解の届かぬ夫であった。 文見てもよまれぬ文字こそ多けれどなおなつかしき君の面影 ・・現実の晋作に問われれば「何も話すことはありません」と記されている。 三島の「豊饒の海」のフィナーレを思い出させるし、三島の2013/02/23