内容説明
本書は、とくに、甲斐国の大地に刻まれ、私共の眼前にある数々の史跡から、戦国武将武田信玄の姿と、領国経営の一齣をながめようとしたものである。また、史跡ではないが、絵画や社寺などを通して信玄の精神的よりどころや宗教政策の一端をかいま見ようとしたものである。
目次
第1部 武田信玄の謎(戦国覇権への都市づくり;甲斐武田の城と戦術;風林火山の情報伝達;武田信玄・治水の構想;武田家復権を賭けた新府築城;版図拡大への布石・甲州金山;戦国武将信玄の美意識;領国支配と宗教政策)
第2部 武田信玄の遺産(信玄の死と墓の謎;江戸絵画に見る武田信玄の復活;甲斐の鉄砲と焔硝蔵;疾風攻略の棒道;国境警備のための境目の城;隠し湯)