内容説明
ある事件をきっかけに伝説のFBI行動分析官、サム・ケネディと連絡を取り合うようになったFBI美術犯罪班のジェイソンは、有能で冷たい彼の不思議な魅力に惹かれていた。8ヵ月後、サムからサンタモニカで起きた殺人事件への参加要請を受けたジェイソン。久しぶりの再会に心躍らせるが、サムはなぜか冷たい態度を示す。そして死体のそばにはカンバスに描かれたモネ風の油彩画が残されていた。それは連続殺人犯の名刺だとサムは言う―。アートをめぐるFBI事件簿、シリーズ第2作。
著者等紹介
ラニヨン,ジョシュ[ラニヨン,ジョシュ] [Lanyon,Josh]
ゲイ・ミステリ作家。複数の受賞歴を持ち、十年以上もジャンルの先端を走り続けている。ゲイ小説ジャンルからスタートし、M/Mジャンルを牽引して流れを作ってきた作家の一人。ミステリからアクションまで幅広く執筆。近年女性であることを公表
冬斗亜紀[フユトアキ]
M/Mレビューサイトを運営中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
54
読んだのはこちらが先。ついでにいうと読んだのはKindle版だが、まあ、近日中に紙本は手に入れるので、こちらで登録。やっと本懐を遂げて(?)恋人同士となった二人のラストに乾杯。この関係って公にできるのだろうか?と心配にもなるが。ジェイソンの肩の銃痕とトラウマ、それに二人の今後が気になり、前後巻も入手することにする。まあ、あれだ。これほど面倒くさい連中がよくも恋人同士になれたもの。それともどうしたって本能は無視できないのか。美術品やディーラーを巡る犯罪は好物だが、まあこの際、そちらはさほど重要ではない模様。2022/02/05
くたくた
36
5巻が出て最初から読み直したくなる。この本、サスペンスの部分をすっぱり忘れ去っているので、きちんとストーリーを読もう、と姿勢を正して(?)読み始めたのに、やっぱり二人のラブラブ、もだもだに絡め取られてそっちに持っていかれてしまった。自分は犯罪捜査に人生の全てを捧げるのだ!って頭でっかちなサムに振り回されたジェイソンが不憫過ぎる。いったい何回、彼は涙ぐみそうになったんだか。でもそんなジェイソンの不屈な恋心に、サムの岩盤のようなガードも崩壊。仕事も愛も喜びも。愛情たっぷり注がれて育ったジェイソンだからこそ。2023/12/12
しましまこ
35
二人の遠距離恋愛かと思ったら、テメーはジェイクかよ!とサムの身勝手にさに怒り心頭、罵りながら一気読み。事件はアレだけどキュンキュンしたよ。面白かったー!2019/12/29
❁Lei❁
22
絵画バイヤーの殺人現場に残された、あまりにも酷いモネの贋作。美術犯罪捜査官のジェイソンは『マーメイド・マーダーズ』から八ヶ月の時を経て、無愛想なケネディと再び組んでアメリカを東奔西走します。FBI二人によるハードボイルドな世界観と二転三転する展開にクラクラしつつ、あっという間に読了しました。美術自体はあまり問題とされない点が少し物足りないですが面白かったです。2021/12/24
ユノシ
13
最後数ページのこの多幸感っ!!!!!事件推理もおもしろかったけど、2人の恋の行方が気になりすぎて事件に集中できないよー!笑サムなかなかデレないけど一言一言が愛情深くてきゅーんとくる!!不器用な2人のこれからが楽しみ 2022/02/04