感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
54
2018年106冊め。素敵な表紙に惹かれて購入してしまったが、お目当てのアドリアン・イングリッシュシリーズは短編というボリュームを考えると安い原書を電子で購入して済ませてしまってもよかったかなと思う。しかし他2編の短編もなかなか良かったので、再読しているうちに購入に満足するだろう。ジェイクがすっかり素敵になっていて、本編でのあれこれをうっかり水に流してしまいそうになった。2018/04/16
くたくた
53
短編+掌編の5作。『So This is Christmas』ロンドンから帰国するなり、トラブルだらけのアドリアン。友人(♂)の恋人(♂)が失踪し、人捜しに奔走しようとするアドリアンに「首を突っ込むな」と言い続けるジェイク(笑)。いい男です。力強さと冷静さと苛烈さと優しさのブレンド。そしてアドリアンへ向ける絶対的な愛情。「お前は健康体だ。これまで俺が見てきた中で、今が一番元気だ。そのままでいてほしい。これからの五十年をお前とすごしたいからな。五十年、一緒にすごすつもりでいるからな。」・・・・良いです。2022/02/25
モルテン
35
〈アドリアン・イングリッシュ〉シリーズ番外編の表題作を含む短編集。表題作はもうねぇ……、アドリアンが幸せを感じるたびに読んでいるこちらも「よかったねえ…!」と胸がぎゅっとし、アドリアンが幸せを感じなくても何気ない描写に「よかったねえ…!」と感慨に浸り、ラストは「あああよかった、よかったねええ!」と万歳をする、そんな素敵なお話でした。その中にもきちんとミステリがあって解決される素晴らしさ。アドリアンだけでなく、ジェイクも二人一緒に幸せでよかった。残る2編も好きな話で、特に「雪の天使」は後日談が読めて満足。2017/12/14
しましまこ
34
書店でわなわな震えたよ。心の準備が、腰が抜けるかとおもったよ。この表紙!まさかのアドリアン・イングリッシュ中編がっ!自分から厄介事にはまり込むお約束なんかいらないんだよ~。ラブラブバカップルでいいんだよ~。とドキドキしながらも、甘い、甘いんだよ!二人とも臆面もなく愛を語るんだよ。恥ずかしいやら嬉しいやら(笑)。読めて幸せだ!2017/12/18
嵩実
22
面白かった!ジェイクがカムアを後悔してませんように!くらいの期待感で読み始めたのだけど、何だよーこのジェイクの理想の彼氏っぷりは!あの常にカリカリしてアドリアンとやり合ってばかりいたクソったれジェイクとは思えない変わりっぷり。開き直った強味というか、実はこんなに素敵な男性だったんだなーと…。そんなジェイクだから「これから50年一緒に過ごすつもりなんだ」というセリフは真実味に溢れていました。そして何より、アドリアンが幸せになっても、ひと言多い毒舌キャラのままで嬉しかったよ!2018/03/01