内容説明
元カレの置いていった、いつも不機嫌な猫と暮らすザックは、ビデオレンタルショップ「A to Z」の経営に苦戦するかたわら、新しいビルのオーナー・トムとの虚しい恋に悩んでいた。そんなある日、ザックはクビにしたバイトの代わりに映画好きの客、アンジェロを雇い入れる。他人を信用せず、誰も愛したこともないアンジェロだったが、ザックの部屋で映画を観ながら、二人は次第に心を通わせていく。音楽フェスを通じて知りあったマットたちに誘われてコーダへ引っ越しする前日、一人の女性がアンジェロの元を訪れた―。夏が始まるコロラドで、ゆっくりと育まれる小さな優しい恋。人気のコーダシリーズ、第2弾。
著者等紹介
セクストン,マリー[セクストン,マリー] [Sexton,Marie]
アメリカ・コロラド在住。コーダ・シリーズをはじめとする現代もののほか、ファンタジー、SFなど多ジャンルでM/Mロマンス小説を執筆。別名義A.M.Sextonでも執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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扉のこちら側
64
2017年138冊め。コーダシリーズ2作め。この話にも出てくると聞いていた前作の二人がなかなか出てこず、そして前半のザックのいい加減さにもやもやしてしまった。後半は後半でジャレドとマットに人間性で負けている感じで、主役二人に「もっとしっかり!」と言いたくなってしまった。2017/02/12
瀧ながれ
31
BL(16年)。育ちはいいのにだめんずウォーカーで自己評価が低いザック(Z)が、小柄だけど男前なアンジェロ(A)に鍛えてもらう展開だとばかり思っていたら、じつはメンタルに傷を持ってたのはAのほうで、ヘタレにみえてたZが驚くべき包容力と思いやりを持って「待つ」ことができるイケメンだったという話。かっこいいよザック、何回も惚れ直す! 末長く、愛し愛されて暮らしてください。ところで映画の「サイン」ですが、アンジェロさん、ほんとに同じ映画のことしゃべってます?あれは宇宙人にフルスイングするコメディよね?(すまん)2016/11/22
モルテン
30
鈍感天然プレッピーのレンタルビデオ店店長(でも映画は観ない)ザックと、つっぱっていて孤独なアンジェロ。二人が出会い、友情を深め、そして──の物語。胸いっぱい。前半は鈍感なザックにハラハラやきもきしながら、軽く楽しく進んでいくのに対し、後半は切なく優しく胸がぎゅうと掴まれる展開に。鈍感だけど、いったん大切なことに気づくといちずに待ち、与え、包み込むザックと、物事を見る目がしっかりしていて、人の見過ごすこともきちんと見抜いているのに、自分自身の葛藤や恐れや怒りに対してどうすることもできないアンジェロ。→2016/11/11
nono
27
BL。『コーダ』シリーズ第2弾。ビデオレンタル店を経営するザックとアルバイトのアンジェロ。もう前半のザックの駄目ぶりに投げようか^^と思った程でしたが、鈍いザックも自分の気持ちに気付いてからは甘い展開。しっかりしているようで不安定な所もあるアンジェロがとてもキュート、いつも逃げる場所を確保している彼が素直に胸の内を認めて同居するまでの葛藤が読ませてくれる。まるで上質な映画を見ているようなお話、MM独特の展開でもありますが、今回もとても楽しめました。2018/02/15
しましまこ
25
こんなにBL漬けの毎日なのに、久々にガッツリ恋愛モノ読んだ気分。映画が嫌いなのにレンタルビデオ店を経営してるダメダメ店主、しかも男の趣味も恋愛もダメダメ~な鈍感男ザックと、客からカリスマバイト店員に成り上がり、アンジェロの物語。しっかり者の年下わんこの物語かと思えば、後半、ザックの包容力に驚かされたよ。良き本。前作ポチだー!2016/11/30




