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モノクローム・ロマンス文庫
わが愛しのホームズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784403560200
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ベーカー街221Bの下宿で、シャーロック・ホームズとともに暮らすワトソン博士。ホームズのよき理解者で事件の記録者である彼は、ホームズに対する秘めた想いを抱えたまま毎日を過ごしていた。そんなある日、美しい婦人がホームズの元を訪れ、同居女性の不可解な言動について調べてほしいと告げる。事件の解明が進む中で、ワトソンは自分とホームズの関係に向き合うこととなる―。ホームズとワトソンの関係に新たな光を投げかけた、ホームズパスティーシュの傑作、ファン待望の復刊!

著者等紹介

ピアシー,ローズ[ピアシー,ローズ] [Piercy,Rohase]
1958年ロンドン生まれ。1986年にイギリスの南部ブライトンに移住

柿沼瑛子[カキヌマエイコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

40
「萌えが、萌えが足りない…」と呻いていた、エロよりも匂い系を愛する私の琴線に触れた本。また、pixivなどで薄々、感じていた「二次創作では、ある条件さえなければリバでも美味しく、頂ける」ということを確信させてくれた作品(笑)しかも百合もあって二度、美味しかったです(*^^*)ホームズの皮肉に隠されたワトソン君の思慕にヤキモキ。しかし、当時、男色は罪に問われ、結婚することでカモフラージュするしかなかったとは言え、最後までワトソン君に「良き親友」扱いされているメアリーさんが可哀想な気がしないでもない…2015/03/08

ハンナ

29
ブックオフにて購入。原典の雰囲気、翻訳を保った高品質なパスティーシュ。個人的に大好きな、ホームズのワトスンと二人きりのときだけに「ぼく」という一人称を使うというのがこの作品でも表れていて嬉しい限り。当時のイギリスの風潮、そのために二人の関係がどのように取り扱われていたかなど、ただただ腐女子の妄想を暴走させるには効果覿面な一冊。後半にのめり込んでもプラトニックなのに、再会してからがロマンス小説のようなノリ。ツンなシャーロックだけど、乙女フィルターで萌えた。個人的にはマイクロフトも好きなので出番が多くて嬉しい2017/02/17

きょん

27
現代BLを読みなれた立場からだと、これは一般小説でもよろしいんじゃないでしょうかと思ってしまった。パスティーシュとして上手く時間を繋げているし、正典の矛盾を力技で解決してるし、翻訳の文体も非常に正典の雰囲気を醸し出してて素敵でした。ただ、ワトソン博士のじっとりジメジメ心情描写がちょっと重すぎたかな。心の中で『怪しいわ、この二人』と濡れ衣を着せて楽しみたい派の我が儘ですね(^^;)2015/02/19

まふぃん

18
どっかで見たことある題名だなあと思っていたら、改訳再出版でしたか。内容は全然覚えてなかったので、楽しめました。完全にホームズの2次創作でした。中編が2つなので、厚みの割には読みやすかった。原作に絡めた話なので、原作読み返したくなっちゃった。2022/09/27

きゅーま

15
同居していた女友達が失踪し、その行方を捜してほしいという婦人の依頼を受けたシャーロック・ホームズとワトソン博士。しかしこの依頼人との出会いをきっかけにワトソンが秘めていたホームズの想いが明らかになり…… 同性愛が罪であった時代に同性に恋してしまったワトソンの切なくてくるしい恋のおはなし。なんというか、ものすごく好き。救いのない環境で、すれ違いながらそれでも互いを求めてる、みたいなのが私的に最高によかった。2015/03/02

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