内容説明
人質兼八十七番目の愛妾として、王の訪れもなく後宮で孤独に暮らす小国の王子リクハルド。ある日彼のもとへ忍んできたのが、この国の第三王子フェリクスだった。第一側妃の不義を暴くため後宮での協力者を得たいフェリクスは、目的を伏せてリクハルドと親しくなる。フェリクスの訪れにより単調な生活は彩られ、やがてリクハルドは彼に惹かれていく。一方フェリクスも無垢なリクハルドにいつしか惹かれ始め…?
著者等紹介
名倉和希[ナクラワキ]
6月25日生まれ。小説家。愛知県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょん
15
王位を狙う第三王子×忘れられた人質として後宮に住まう小国の王子。冷遇されている受を王太子の母である側妃を失脚させるために利用しようと近づいた攻めが嵌ってしまうという王道展開でするする読める。あとがきに先生も書かれてましたが、腹芸のできない攻を支えるには、近衛騎士団長は残しておくべきだったのではないかな。2024/06/07
tanya
6
イラスト買い。雑誌でも読んでました。受がとても健気でいい子。攻様はそれに絆された感じでした。サラッと読了。2024/07/20
σ
0
後宮に12歳から軟禁され、貧しい生活を強いられている小国の王子リクハルドの健気で慎ましやかな性格がザ・健気受けで萌え。ある思惑を持って近づいてきた王子フェリクスとの出会いで少しずつ生活に彩りが出てくるけれど、策略で唯一願った肖像画を手放し去ることになったところは切なさの極み。全体的にこじんまりとまとまっていたけれど後日談となるアフターストーリーが充実していて満足。2024/12/29
槿
0
★★★☆☆2024/08/07