出版社内容情報
精神だけの生命体O(オー)が集まって暮らすコロニー“ネスト”。魂に傷を抱え、不安な日々を送っていたシドは、肉体の【乗り換え】をサポートするコーディネーターのパトリックを慕っていた。彼はシドには特別に親切で、望めばセックスもさせてくれるけれど、どこか底知れないところがあって……? 森の奥のパブリックスクールで展開する近未来SFロマンス、Oの物語ラストエピソード!!
内容説明
ビルア種の体に寄生して永遠に生きる、精神だけの種族O。魂に傷を抱え“本体の精神”を制御できず不安な日々を送っていたシドは、肉体の“乗り換え”をサポートするコーディネーターのパトリックを慕っていた。彼はシドには特別親切で、望めばセックスもさせてくれる。けれど頻繁に“乗り換え”を勧めるなど底知れないところがあり…?近未来SFロマンス、ついに完結。誰も予想しえなかった最後のOの物語。
著者等紹介
木原音瀬[コノハラナリセ]
10月27日生まれ。蠍座・O型。小説家。文芸ジャンルでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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may
2
(>_<)(>_<)1巻から再読してやっと辿り着いた。シドが望んで出来なかったことを知らない筈のパトリックが同じことを望んだときに、あああ…こう来るのね…と涙。2人にとっては幸せな結末なんだろうな。素晴らしい世界観でした。2024/06/21
栫
1
精神体Oのお話。傷持ちは体の持ち主の意識がこんだくする事があるっていうけど、持ち主は表面に出て来れないだけでずっと意識がある状態ってことだよね。それは考えてなかった。そして直ぐに体を乗り換えるように進めるOも居る。でも乗り換えるってことは現状の体を殺すってこと。やっぱり1つの命ではなくただの入れ物としか思ってない子らも多いんだろうな。傷をつけて精神体そのものを絶滅させようとしていたのがまさかのあの「ハル」だった。そしてラストへ。本当にこの方の作品のこういうところが好きだ。2025/03/13
きなこチロル
1
【パラスティック・ソウル6/完結】魂に傷があるシドと「乗り換え」コーディネーターのパトリック。傷持ちのシドは精神が不安定でパトリックがいつも気をかけてくれて、いつしか惹かれてしまうが一方通行の恋。そうして得体の知れないパトリックの真実に驚かされ、人を愛してしまったが故、愚かな行動をとってしまう。盲目的なパトリックにはもどかしくてシドを失ってようやく理解し、時はすでに遅しだったけれど彼らの願いは叶った。孫を失った老婆と疑似家族として過ごした日々は満ち足りた気持ちと寂寥感が交錯し胸に残った。2024/02/22
Rose
0
読了。ほろ苦い後味。2024/05/28