内容説明
パワハラでメンタルが弱っていた進也は、その日たまたま聞いた伝井青嵐の『赤穂義士伝』に、気づけば号泣していた。良い行いが報われ、思いやりや優しさがきちんと伝わる―そんな世界に心を救われ、進也は講談界への入門を果たす。兄弟子となった青嵐の芸に惚れぬいて必死にあとを追ううち、口調は怖いけれど実は優しい彼自身にも惹かれてゆき…?ツンデレ系実力派講談師×ワンコ系見習い講談師の純恋歌。
著者等紹介
久我有加[クガアリカ]
3月1日生まれ。魚座・B型。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょん
17
上方講談師ツンデレ先輩×ワンコ後輩。上方の講談師が東京に比べてそんなに少ないとは知らなかった。久我さんらしい温かな世界を楽しみました。もう読めないのが心から悲しいです。ご冥福をお祈りいたします。2025/06/04
へへろ~本舗
5
芸人シリーズ、今回は講談。東京と上方の講談の違いとか、講談師の生活とか描かれていて面白かった。リアルで神田伯山師匠の講談が聴きたくなりました。 小説dear+がなくなったからかな?久我先生の本ってこの23/11に発行されたのが最新のよう。お元気なのだろうか?また芸人シリーズ読みたいな。2025/02/09
きなこチロル
3
【honto限定特典付き】芸人シリーズ。今回は講談師で兄弟弟子のお話。城戸徹平(伝井青嵐)×日比野進也(伝井青葉)講談については知らなかったので、勉強になった。パワハラで余儀なく退職してどん底にいた進也は、偶然青嵐の講談を聞いて救われて、この世界に飛び込んだ。青嵐を兄さん兄さんと一途に慕っていて、青嵐はぶっきらぼうで分かりにくいけど、めっちゃ世話しているよね。しかも、お菓子作りが趣味で作ったものを進也に食べさせている!カワエエ二人でした。栗梅亭真遊もちらっと登場。ブログの小話もよかった。2024/06/04
京子@オランダ
2
よく泣く主人公だなって思ったけど、泣けてよかったね、っていうか泣けなかったら壊れてただろうなあって思うと本当に良い出会いだった。師匠と同い年っていう対比も良かった。2024/01/30
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