内容説明
警視庁組織犯罪対策部の刑事・鹿倉は、ゼロと名乗るフリーライターを自称する男に窮地を救われた。人身売買を行う犯罪組織・東界連合絡みで利害が一致した二人は、ギブアンドテイクの関係を成立させる。そして捜査のなか知り合ったベトナム人少女に鹿倉が呼び出された時、「お前は俺が守ってやる」とゼロは力ずくで抱いて鹿倉を止めた。ゼロとは、いったい何者なのか…?男たちのスペシャル・リレーション!!
著者等紹介
沙野風結子[サノフユコ]
小説家。主な作品に「チェンジリング」シリーズ(笠倉出版社)、「帝は獣王に降嫁する」シリーズ(竹書房)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
87
【闇しかない場所に光の点が生まれれば、俺はそれに囚われつづけることになる(ゼロ)】エロス度★★★★★自称フリーライターと刑事の恋✨鹿倉の男前受けがとても垂涎で、そんな男前にマウントを取るゼロがヤバいくらい萌える♡ゼロと鹿倉が犯罪組織絡みの利害関係の一致によるギブアンドテイクな関係を結び、エロスなことをしながらも愛が芽生えていくのが尊いです✨ミステリアスなゼロの魅力や復讐のために犯罪組織を追う鹿倉の執念、黒が似合う2人の男の交わりが最高✨個人的に情報を得るために桐山の行為を屈辱的に受ける鹿倉がツボでした♡2020/10/13
フキノトウ
20
刑事鹿倉と謎の男ゼロ。同じ組織を追いながらも、緊張感のあるふたりにドキドキしました。表紙に魅入ってしまう。2021/01/16
RIN
17
捜一や公安では無く、組対の刑事が主役とは珍しい。共通する目的の為に身体で結び付いた立場の違う二人の男。鹿倉の軽率さと警戒心の無さは目に余るものの、一重の蛇顔は好みだしゼロの色気だだ漏れの強引さも非常に良かった。個人的には桐山の粘り付く変態性に心踊るが、趣味の悪さは承知している。半グレや多国籍の台頭、無国籍の燻り。BL小説で描くにはこれが限界だろう。更に深い部分は革命シリーズで補完すればいい。鬩ぎ合い交じり合う雄は魅力的。強い男が攻める際の喘ぎ声に笑みが漏れる。征服する快楽は捩じ込む側だけのものじゃない。2022/02/03
なみ
12
男前受潔くていいな。後半にでてきた当て馬、悪者キャラが変態なんだけど、地位も見た目も悪くない(寧ろ良すぎる)からわくわくしちゃって♡2020/10/10
ヨイドレテンシ
10
アウトロー×刑事。屈強な男同士がくんずほぐれつ・・・これMM小説ならリバになるところだけどならないのがBLの流儀。沙野さんって本当にBLを書くのが大好きなんだ!というのが伝わってくる。この勢いでどんどん書いてください。2021/02/01