内容説明
容姿端麗な文壇の寵児、現代文学の旗手、そして人気作家・東堂大吾の天敵でもある白洲絵一は戸惑っていた。つまらないパーティの後、塞ぐ気持ちを晴らすため飲みすぎ、翌朝ホテルで裸で目覚めると、自分を腕に抱いていたのは、眩暈を起こすような謎の日本語を操る金髪のおバカ作家で…!?殺意を胸に再び彼、伊集院宙人と会うことにした絵一だったが…。「色悪作家と校正者」シリーズ、スピンオフ!!
著者等紹介
菅野彰[スガノアキラ]
小説家・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい。
18
このシリーズは、大好きでずっと追っかけてますが、スピンオフが出るとは!嬉しいフライングですね♬予想を裏切らない面白さ。双葉と宙人の歩み寄っていく過程が楽しい。可愛らしいカップルです。時折登場する正佑が相変わらずトンチンカンなところにも笑えます。また読みたいなぁ、このお二人。2020/12/02
嵩実
12
面白かった!スピンオフで、本編の主人公に振られた₍?₎2人がくっつく話なんだけど、そんなおまけ感は全く無く、本編カップルを食っちゃうんじゃね?って思う程の、なれそめからCP成立までの物語でした。絵一の病みぐあいもよかったけど、宙人がいかにも頭の弱そうな今どきの若者感満載なのに、絵一とのやり取りの端々に才能のある作家感が伝わってきてゾクゾクしてしまった。宙人の作家としての今後や、作者あとがきにあった、お兄ちゃんと宙人との対決など、まだまだ目が離せない2人だと思うので、ぜひ続編を期待したい!2020/10/17
にむー
12
色悪作家と校正者シリーズ、スピンオフ。 大吾と正祐も結構出ていて、嬉しい✨ 白洲絵一とまさかの宙人、びっくり。でも、面白い。色悪作家シリーズは、丁寧な文章が大好きだけど、宙人の滅茶苦茶な日本語も楽しくて好き💕 読んでいくと、絵一には宙人ぐらいぐいぐいなのが良いのだなと思った。2020/09/15
なみ
9
校正者シリーズのスピンオフ。宙人っておバカだけど人の心の中に入り込んだり、核心つく言葉を放ったり侮れないな。2021/08/07
ころすけ
9
色悪作家シリーズスピンオフ。宙人と絵一。本編は本誌で既読。絵一の過去の恋は寂しくて、なんでもっと話しあえなかったんだろう、と考えてしまいます。。が!そんなしんみりとした空気を吹っ飛ばてしまう宙人のパワーが凄いですw この破壊力、絵一ほど自分が自分自身であることを完成させてしまっている人には良かったのかもしれませんね。書き下ろしでお兄ちゃんの気持ちも分かり、寂しい、儚い気持ちと、宙人の醸すあっかる〜い空気を行ったり来たり。忙しいけれど、面白かったです。ペーパーはヒギンズ教授よろしく宙人の改革を試みる絵一。2020/10/12
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