内容説明
30代働き盛りでバツイチの涼太は、仕事と家事の両立―とりわけ愛娘・美空の日々の食事に悩んでいた。そんなとき、会社近くの小料理屋で働く学生時代の後輩・穂積と再会する。穂積の作る総菜はどれも極上の味で、涼太はすっかり店の常連に。さらに試作と称して渡されるおかずに、娘ともども胃袋をつかまれてしまう。だが実は涼太には穂積を手ひどく振った過去があって…?「カップ一杯の愛で」スピンオフ。
著者等紹介
可南さらさ[カナンサラサ]
小説家。主な作品に「旦那様の通い婚」(徳間書店)、「北上家」シリーズ(幻冬舎コミックス)、「約束」(海王社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
94
【どんなに手を伸ばしても、願っても、届かないとずっとそう信じていた(穂積)】エロス度★★★★〝カップ一杯の愛で〟のスピンオフ。学生時代の後輩・穂積とバツイチ子持ちの涼太の再会もの。穂積の作る美味しい料理の数々、嫌な人が登場しないストレスフリー。告白され酷い言葉で振った後輩との再会は普通は気不味いであろう。しかし、穂積は涼太にずっと恋をしており、結ばれなくても傍にいられなくても遠くから眺めてるだけでいい彼の無欲さや健気さが切ない😭涼太の恋の自覚・告白、彼の身体を隅々まで愛し尽くす穂積とのHが最高でした♡2020/06/13
しましまこ
28
久しぶりの新刊!お料理上手で健気な年下わんこ!読むと幸せになるけどお腹が空くよ。2020/06/14
beniko
13
スピンオフ作。スピン元の攻め・山沖の親友でシングルファーザーの竹内と、後輩で現在料理人の穂積の話。イラストを見て、スピン元を読んだときの竹内の印象と全然違って、違和感はずっとなくならなかった。振るときには期待も抱かせないほどに、悪者になる覚悟できっぱりと振るという竹内には賛成。でも想うだけで幸せなのだと見返りも求めない穂積には、それは酷に思えた。穏やかで一途で、家族からの失望の眼差しに傷つき続け、諦めることに慣れている穂積は芯がとても強く魅力的な人。ラストのサプライズのオムライスには穂積と一緒に泣いた。 2020/07/28
高尾治
11
「カップ一杯の愛で」スピンオフ。出てくるご飯が美味しそうすぎて、空腹時に読むのはおすすめできません(笑)スピン元ほぼ忘れかけてたので再読しなければ…2020/08/06
京子@オランダ
10
スピン元がいまいち私のツボではなかったのでどうかな?って思ったんだけど、こちらは良かった!可愛い子に弱い。そしてこちらを読んだからスピン元をもう一回読んだら登場人物の魅力が増して見えてドナる棚から救出してきました!通しで読むと印象良くなることってあるよね。(長編好き)2020/07/20