内容説明
十八世紀、ロシア。オメガでありながらアルファと偽り皇太子を演じるリクは、従者のニコライに密かに想いを寄せていた。幼い頃は優しかったのにリクを庇って傷を負って以来よそよそしくなってしまった彼は、今は秘密を知る数少ない者として粛々とリクの発情期の熱を受け止めている。それがもどかしくてならないリクだったが…?一方のニコライは、誰より愛しいリクを守るため、女帝とある約束を交わしていた。
著者等紹介
華藤えれな[カトウエレナ]
小説家。主な作品に「愛のマタドール」「禁じられたアルファの子~誓いのはちみつマドレーヌ」「オメガの恋は秘密の子を抱きしめる~シナモンロールの記憶」がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
103
【あなたのために目を失い、あなたのために足の自由を失い、あなたのために命を狙われる。そんな幸せなこと、他にありません(ニコライ)】エロス度★★★★ニコライ×リク♡帝政ロシアが舞台の年の差オメガバース。アルファの従者とアルファと偽るオメガの皇太子のお話。身体が傷つき、命を狙われても愛しいリクを守るため全てを差し出す崇高なるニコライの執着と溺愛、変わってしまったニコライに戸惑いながらも発情期の熱を彼に冷ましてもらうことに悦ぶリクが尊かった。息子・ポーリャと家族の絆を深め、愛が満ち溢れる後半もGOOD!2019/05/13
きょん
20
アルファ従者×オメガが皇位継承できない世界のΩ皇太子。血の繋がらない我が子を厳しく愛情をもって突き放す女帝様の存在感が確かに強い。ていうか、聡明な皇太子なんだから、最初から色々説明してあげていた方がすんなりいったんじゃないだろうか?2019/05/19
MM
6
18世紀ロシア。オメガの皇太子とアルファの従者の物語。そして二人の間に息子も。☆☆★★★。2019/09/21
蓮
6
幼い頃からの教育係で従者・ニコライとアルファと偽るオメガの皇太子・リク。大切で愛してるからこそ、気持ちを悟られず、冷たい態度を取り続けなくてはいけない二人が切ない。情も何もかも切り捨て、君臨する女帝アンナに翻弄され不憫が拭えない。けれども、ストーリーが進むにつれあれって思うような二転三転に読み応えあった。ハピエで子供まで生んだんだから今度こそは幸せになって欲しい。2019/06/07
さざなみ
4
主従、帝政ロシア、両片思い、と魅力的な要素が詰まっていて面白かったです。ただ、受(リク)がもだもだし過ぎたり、ご都合主義の連続に、なんかもうちょっとスッキリとした展開があったのでは無いだろうかと思わなくもないです。2019/07/01
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