内容説明
ドーナツ屋店長の倉林は、多すぎる業務、使えないバイト、単調な毎日に疲れきっていた。携帯の中の元恋人のアドレスを眺めては、束の間の現実逃避をする日々だった。一方、新入りバイトの凛生は今時の冷めた高校生。恵まれた容姿で女の子にもてるくせに、他人に興味を持てないでいた。けれど黙々と仕事をする倉林の携帯電話を眺める横顔は妙に気になって…?バイト高校生×ドーナツ屋店長の12歳年の差ラブ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも*
38
ドーナツ店の店長とバイトの高校生一回り歳の差の話で、高校生の凛生のやる気が無いとも取れる無感情な所と店長倉林の店を回して行く上で普通の事を求めているだけなのに答えてくれない苦悩が切実過ぎて笑っていいのか… 見た目イケメンなのでモテる凛生は今まで来るもの拒まず去る者追わずだったのに倉林に対しては自分で制御出来ない感情に揺さぶられて戸惑う様や言動なんかが初々しくって良かったし寝オチには笑った。倉林の方は大人の立場として色々考えるも感情は上手く行かなくて恋ってこんなのだったよなと思う所がいい感じ。→続く2013/11/23
はつばあば
28
以前ドーナツの穴問答があったような(#^^#)。29と高校生ですか・・。どこかの国では親子程違う歳の差カップルがおられたようですから、それぞれに20年程+すれば違和感は無い。それよりもこの職場・・大変ですよねぇ。以前問題になった店長とは名ばかりの・・が頭に浮かんで、「よかったねぇ高校生でも気にしてくれる子がいて!」ってそちらの方に意識が飛んでしまいました2018/11/09
きょん
27
面接のときの「はぁ」には確かに熱量低そうなイマドキ高校生だよと思った。店長は疲れ切ってるし、ここから恋愛に無事発展できるのか、自分は萌えられるのかとハラハラしたけど、大丈夫でした。恋愛すれば皆熱くなるのね。そして鉛筆彫刻でブレスレットってすご過ぎるなあ。2013/12/09
tera。
26
ドーナツ店の店長とバイトの高校生とのお話。凛生はテンションの低い子なのかと思ったけど、本当に手に入れたいものがなかっただけなのかな。しかし趣味の鉛筆削りって、それか(◎_◎;)、もはや芸術じゃないかと驚いた。店長の元カレは押しが強いのかと思ったら割とアッサリ引き下がったり、幼馴染みの存在も薄かったりで登場人物が活かしきれていなくて勿体ない気がした。しかし不器用な二人が気持ちを添わせていく過程が丁寧に描かれていて、凛生の焦る気持ちも倉林の不安も理解できた。まだまだこれからの二人の行く先に幸あれ。2013/12/10
祐@暫しお休み中
22
年下高校生攻というのに大いに期待して読んだのですが、キャラが良くも悪くもとても等身大で、それこそ二人の間のジェネレーションギャップにしみじみしてしまったのは自分が完全に店長側の人間だからだろうか笑。しかし凛生は最初本当にイマドキの高校生って感じで、高校生スキーとしてもこれは萌えるのか…と不安だったけど、対店長になると冷静に平常心を失っている様子が可愛げあって良かったなあ。店長も懸命にモラルを順守しようとしつつも片方でヤキモチやいたりと、前半で感じた世代間ギャップが後半恋をすることで近づいてるのが面白かった2013/12/01