内容説明
製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。潔壁症ぎみなせいもあり、悪酔いしたところを、やはり代理で合コンに参加していた長谷川に介抱される。翌朝、長谷川宅で目覚めた連は気まずさを覚えるが、彼の笑顔も家も居心地がよくて、思いがけず楽しい時間を過ごす。そして数時間後、仕事相手として長谷川と再会するけれど―？大人たちのイノセント・ロマンス。
著者等紹介
一穂ミチ［イチホミチ］
２００７年小説ディアプラス・ナツ号掲載の「雪よ林檎の香のごとく」でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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フキノトウ
52
潔癖症の連と、特殊清掃の仕事をする長谷川との会話が面白かった。長谷川が飼うカギが可愛くてしょうがなかった。2015/01/04
キキハル
40
一穂さん初読みです。高久さんの表紙絵が素敵だったので、いつか読もうと積んでました。潔癖症の園田が初対面なのに居心地良く感じた長谷川。だが彼の仕事は特殊清掃員だった・・・。二人のリズミカルな会話の応酬が楽しかった。電車のつり革を握らない園田に「すごく揺れた時は？」「すごく頑張る」と、言葉通りに踏ん張るのが可愛い。マイつり革とか面白すぎるし。そんな彼をそのまま受け入れようとする長谷川だが、実はナイーブなところもあると思う。これから自分とは異なる相手を理解し認めながら関係を深めていくのだろう。カギはかすがいだね2010/09/27
メイ＆まー
36
潔癖症の園田のバックボーンや、長谷川の特殊清掃という仕事にまつわる失恋とか、二人のそれぞれの人物像が丁寧に描かれててよかったです。猫のカギの存在もあたたかさを増してくれてます。二人と一匹の空気がとても好きで、あんまり濃いえろがなくても充分。書下ろしでは完璧なよい男に見える長谷川の内面が語られて面白く、くっついたあとのおまけというのではなく、また一歩距離を縮められた二人という感じ。女性キャラの妙子や長谷川母も頼もしく脇を固めてくれてます。高久さんの表紙がとてもいいですね～＾＾2011/01/05
せ〜ちゃん
33
★★★★2015/06/16
みい。
27
冒頭の文章から、すぅっと引き込まれてしまった。通常モードの生活をしていたら、多分出会わないであろう二人が、合コンの代打で出会い、なんだか居心地よくて仲良くなっていく‥。潔癖症で意外にも口がガサツな園田と、懐広くていい人なんだけどいい人過ぎて中庸をいく長谷川。二人のやりとりがざっくばらんでとっても楽しい。潔癖症なのになりふり構わず仕事帰りの長谷川に抱きついた園田が可愛い(^^)。中庸をいく長谷川が見合いをする園田に「やめてほしい」というところも、探り探りの二人が近くなっていく様子がすごくいい♬。2017/07/08
