内容説明
本当のおまえが知りたい。その夜明けのような瞳が、何を見つめているのかを―。玄界灘で行われることになった復元船による航海実験。水軍の末裔として、プロジェクトに加わった大学生の海士は、そこで出会ったタイからの留学生アレンに惹かれる。カラダから始まった二人の関係に、海士は夢中になっていった。だが改めて好きだと伝えた時、アレンに拒絶されてしまい…?青春マリンブルー・ロマンス。
著者等紹介
いつき朔夜[イツキサクヤ]
12月2日生まれ。福岡県出身。「コンティニュー?」で第12回ディアプラス・チャレンジスクール奨励賞受賞、同作品にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
16
アレンの贖罪の方法が納得できる訳ではないけど、お互いを強く結びつけるきっかけとしては説得力があったかな。海士君が登場時の印象と違ってたくましく誠実な海の男でよかった。迫力のある台風のシーンとタイの田舎の風景描写とアレン家族が素敵。2016/06/10
りんご☆
13
読了2016/11/04
cikorin06
8
夏に読みたくなる「再読本」シリーズ。イラストは素敵ですがアレンのイメージとはちょっと違うかも?ですが、若いって素晴らしい!と思う作品でした。行かれたことがない南の国タイですが十分に想像力を掻き立てられました~。最後のSS、アレンのタイの実家話『アオスワイ』⇒「美しい入江」が特に好き。2017/08/04
リリー
8
九州の海沿いの町が舞台で、行事のために都会から一時帰郷した名士の次男×行事を手伝いに来たタイからの留学生。いきなりアプローチが凄いわりに素人くさい留学生の真意が読めず!いまひとつ乗り切れませんでした。その乗り切れなさを最後まで引きずってしまった感じ。残念。2016/08/12
のんたん
6
期待以上におもしろかった。アレンの考えたことは、現代日本人には理解しづらい酷いことかもしれないけど、ある意味純粋で一途だったからだと思う。海士も頼りがいのある海の男でかっこよかった。タイの片田舎の描写が素敵で、とても行ってみたくなった。2015/02/01