内容説明
相変わらず貧乏暇なしながら公私ともに充実した日々を送る准己と啓。ある日事務所に、典型的な多重債務者が相談に訪れる。手間ばかりかかり回収の利きそうもない依頼を受けるか否か。言い争いは口論になり、お互い決定的な一言を口にしてしまう。先に惚れた弱みからこれまで常に折れてきた准己だが、今度ばかりは折れたくない。啓の態度も頑なで初めての深刻な喧嘩は予想外に尾を引き…?弁護士シリーズ完結。
著者等紹介
うえだ真由[ウエダマユ]
8月29日生まれ。関西在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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扉のこちら側
39
初読。2015年387冊め。3作めであまり同情がわかない依頼人。でも啓が言う通り、ギャンブル以外は仕方のない要素だったかな。二人視点ですれ違いから仲直りまで…メロドラマのような事件あり。2015/04/02
那義乱丸
23
積読崩し。多重債務者については私は准己が正論だと思うのだけど、啓のキャラクター性からすると彼の気持ちもわからなくもないので拗れていく喧嘩を読んでると何とも言えない気持ちに。それでもこの行き違いがあったおかげで啓にも准己の本質が見えてきたので恋バナとしてきちんと着地できたかと。ただ、1巻から気になってたのが弁護士として高スペックであり上昇志向な准己がそのままずっと田上法律事務所にいること。当初の理由が啓の存在だっただけに、それだけではなく自分の仕事としての「何か」を見出してくれることを期待してたのだけど…。2014/06/24
扉のこちら側
14
再読。2015年640冊め。救急車で、野次馬さんたちも色々聞いてしまったのだろうと思うと(苦笑)2015/06/10
ミル婆
13
今度は両視点なので事細かにお互いの揺れが伝わる。が、准己が啓のことをよくわかっていながら不安にかられるのに対し、啓は天然な上相手を理解するより自分の気持ちを伝えたいと焦っている自己完結型なので、どうも准己が不憫に思えてしまう。まあそれもドラマティックな方法で解決するのがBLらしくてスッキリの読後感。スイート温泉旅行での啓の反則技連発も楽しかった。うーん、やっぱりドナれない。2012/12/15
とすたん
12
うわーん、読み終わっちゃったよ。名残惜しい。二人の諍いがなんとも現実味があった。こういう風に考えがすれ違ってうまくいかないことってあるよなぁと。ヒヤヒヤしたけど、仲直りできてよかった。2015/01/07