内容説明
里央は親友の陽史に密かに想いを寄せていた。だが陽史の恋人が半年間の留学に出発した日、見送りに行ったふたりは事故に遭い、陽史が記憶喪失になってしまう。彼女の存在も忘れた陽史は、親身に面倒を見てくれる里央を自分の恋人だったと思い込む。ずっと叶わぬ恋だと諦めていた。でも、ひとときでも陽史の恋人になってみたい―。その気持ちに抗えず、里央は陽史のキスを受けてしまい…。罪と愛の幻想曲。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
諏訪 聖
8
記憶喪失モノ。良いんだけど切ないんだけどなんか乗り切れなかった。やっぱり受けのずるさが引っかかってしまう。多分自分が同じ状況なら同じことをしてしまうだろうけどそれでも勝手ながら主人公には誠実でいて欲しいと思ってしまう。これ主人公が元カノの立場だったら相当きつい話になりそう。そうなると攻めザマァになるんだよね(苦笑)そういうドロドロなのも読んでみたい気がする。2013/08/31
mitsuki
7
あとがきにあった通り、ベタな設定なんだけど、なかなか綺麗事でない受けの感情がよかった。恋愛感情って、綺麗事じゃないもんね〜。あといくら記憶喪失でも、好意がなきゃ勘違い出来ないでしょ。元カノにはこれを教訓に頑張ってもらいたいものですm(_ _)m2012/01/28
天使を愛するアカウント
7
再読。事故で一部記憶喪失・陽史×同級生で陽史に片思いしてる里央。うえださんの中でも大好きな作品。記憶喪失モノはテンプレだけど、その中でも好きな話。普通に考えると記憶喪失の間に本当の恋人から陽史をとっちゃう里央はいい子には見えないはずなのに、陽史を想ってる里央の気持ちが本当に健気でこのまま陽史の記憶が戻らなきゃいいのに、と何度も思ってしまいます。ディアプラスらしくキラキラして切ない、綺麗な話だと思います。2010/08/01
たにしぃ
6
あとがきで作者さんが『ベタ』と書いてらっしゃるとおり、記憶喪失ものでドラマチック。でもベタだけど、自分が里央なら同じようなことするだろうなあと納得の展開で、里央がんばれ!と応援しながら読んでしまった。そして二話目のグリーンセレナード、里央を試すような行動をする陽史、いやーこういうの好きだなーそして里央のごめんなさいの嵐、萌える!!!このシチュエーションだけでプラス100点!!!(100点満点)2012/10/11
アガサ
5
再読。ベタな話が読みたくて・・記憶喪失ものはあんまり好きじゃないんだけど、この記憶喪失は痛くないのでOK.元カノも、婚約者が別にいるのに、付き合うって言う時点で、まあ、ふられても仕方ない、と罪悪寒もすくないし・・里央がけなげでした。2013/10/14