内容説明
中川が世を拗ねてしまったのは多分に最初の妻と二番目の妻のせいだった。その恐るべき最初の妻・馨からなんでも屋『ナンデモアリ』に依頼が舞い込む。それは馨の詞に曲をつけること。中川は、寅次郎たちにある男へその話を持って行かせる。中川が音楽をあきらめる原因となった、中川を打ちのめすほどの才能を持った男・高橋。どんな枠にもはまらないこの自由な男は、再会した中川を「一夜の恋人よ」と呼ぶのだった。
著者等紹介
菅野彰[スガノアキラ]
2月2日生まれ。小説家。代表作に「屋上の暇人ども」シリーズがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご☆
9
読了 やっぱりよくわからん2015/11/27
ちるる
9
何度目かの再読。『ピアニストのなりそこない』中川にスポットが当たった巻。いや~中川の関係者は皆インパクトある(笑) 中川と高橋のやり取りは観念的でじわっと感じ取れるものがあるのですが、なにぶん双方は噛み合わないので会話が成り立ってなくて笑います。そして笑いの中でサクッと心に突き刺さる言葉があるのが菅野さんのお話だなぁと。中川、敦、寅次郎の連帯感みたいな連れ合いようも好きだなぁ。みんな、ちょっとは前を向けたかな…という終わり方でした。2013/05/14
華里
5
再読。 高橋のエキセントリックさは菅野作品の中でもダントツです。私がなんかの拍子にドツボにはまったら、ここまでしてくれる人がいるかなぁ…とちょっと思ったのでした。2011/04/12
太朗
2
時々読みたくなって引っ張り出してしまう一冊。 高橋さんの宇宙人さ加減に、ペースを崩された中川さんが好きです。中川さんの音楽に対する逃げの姿勢が切なくもあり、最終的にみんな少しは前を向けたかなといった感じの些細な変化が良いです。最後の「愛を知ってる人。」でようやくBL的な前進が見られて好きです。2011/01/19
あっしー
0
ペーパーにて初読。
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