新書館ディアプラス文庫<br> 何でやねん〈1〉

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新書館ディアプラス文庫
何でやねん〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784403520891
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

相川仁は苛立っていた。高校入学以来毎日、ある男に漫才の相方になってくれとつきまとわれていたのだ。かつて言葉のいじめにあっていた仁は、人に笑われるのが大嫌い。だがその男・土屋来は、仁がどんなに冷たく断っても諦めなかった。「笑われるのは怖いことやないよ」不思議な熱を込めてそんなふうに口説く土屋に興味を持ち始めたある日、仁は当時のいじめの主犯格・福島と再会し…。青春漫才ラブ×バトル。

著者等紹介

久我有加[クガアリカ]
3月1日生まれ。’00年「春の声」(小説ディアプラス第4号/新書館)でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

フキノトウ

52
やっと読めました!!どこかのんびりとした土屋と、サバサバした相川の掛け合いが面白かったです。言葉のいじめにあって笑われるのが怖いと言う相川に、めげずにコンビ組もうと言い続ける土屋にどうなるかと思ったけど、いい結末でした。2014/11/17

エンブレムT

49
扶養される立場である子供は、大人の都合によって人生を大きく歪まされることが多々ある。土屋は人を笑わせることでソレを乗り越え、仁は人に笑われることで心に傷を負った。良くも悪くも『笑い』というものに囚われた少年たち。物語は、自分の夢を『漫才師』と位置付けた土屋が牽引していきます。自分の目指す漫才の理想の相方としての資質を仁に見つけ、惚れ込み、コンビとして『お笑い』界を目指すまでが描かれ・・・あ?あれ~?間違った説明はしてないはずなんだけどな~。何だろ~、半端なく漂うこの「なんでやねん!全然ちゃうわ!」感w2014/03/04

せ〜ちゃん

42
★★★★★ ユギさん目当てで買うつもりでいたら、どうやらこれは久我さんの「芸人シリーズ」の最初の作品という事らしく、そのシリーズも面白いとの事で大人買い♡(買い漏れあり)高校生の仁と土屋のお話。「バンデージ」という漫才コンビが結成するまでの経緯のようですが…いやぁ〜♡面白かった! 何ですか?この男前受は!媚びたりしない凛とした仁がカッコいい♪ いじめを受けて自らを守る為にジムに通う強さ…その反面、脆い所がものすごく脆いのも萌える♡ ヘタレで寛容でしつこい土屋が、仁大好きなのも自分的にかなり美味しいです♪2015/07/13

那義乱丸

29
高校生モノには萌えない私ですが、これはときめいた♪小さな頃から漫才師を目指す来のヘタレだけど大きく温かな想いが、苛めのトラウマから笑いを恐れる仁の心を解していく。その過程が丁寧に描写され、そこに恋心も上手く盛り込まれているので仁の感情の動きもすんなり納得できました。受が男前のツッコミで攻がヘタレ大型ワンコボケなのもいいですね!元気をなくしている日本という現状で、「笑い」が元気の源になるというこの作品を今、読んだことは私にとってタイムリーで感動を覚えました。山田ユギさんの絵もこの作品にぴったりでイイ!2011/03/26

那義乱丸

26
ずいぶん昔に借りて読んで気に入り、その後自分でも買った本。久しぶりに再読。やっぱり好きだ、この話。精悍な顔つきの心優しい大型ワンコ攻と美形でトラウマ持ちのオトコマエ受の男子高校生カプ。あとがきにある『青春☆漫才ラブ×バトル』がまさしくなテンポのいい関西弁の会話がとても楽しい。成長過程である年代ならではの心の揺れ動きも丁寧に描かれていて、時折ウルッときそうになったり。特にラストの話の終盤で土屋が泣きだした時には思わずもらい泣きしてしまいそうだった。また、脇の優勝の存在が大きく活かされてるのも良い!2015/09/27

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