内容説明
桜ビールの営業マン、生粋の関西人の篤也は、社内派閥の関係で東京に飛ばされて以来苛立つ日々を送っていた。東京の流儀に馴染めず、コンビを組む後輩・浩明の標準語も気に入らない。だが、どんなにきつくあたっても、浩明はもの言いたげな眼差しを向けてついてくる。その視線の意味が気になる自分にまた苛立つ―。そんな時、仕事先で同じ関西人の多田と出会い…?久我有加のデビュー作、ついに文庫で登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼
16
★★★★☆ 久我さんのデビュー作。彼女の作品の原点はここにあり。他の作品も読みたくなった。2014/09/14
うにすけ
10
作家買い。デビュー作!!あらすじ読まずに挑んだら、社会人ものでした、笑。(高校生と先生ものかと…)読みやすいし面白かったです。当て馬?の多田さんのぐいぐいくるので、ほわわ!!となりました。キュンキュンしますわー。久我先生のキャラは横恋慕してこないイメージがあったので、こういうのもいいなぁと思いました。2015/06/10
りんご☆
9
読了2015/12/27
烏
6
面白かったー。関西人ってホントに標準語に馴染めないんだなー。真っ直ぐな性格でメッチャ腕っぷしが強くてオトコマエな篤也が最後には浩明にめろめろの骨抜きにされて、離れたくない~ってぐずぐず泣いちゃうとこが可愛かった。浩明の言いたいことを言えないハッキリしない態度は篤也より年下という遠慮なのか性格なのか…でも独占欲だけは一人前でイライラ。一層の事、多田とどーにかなってくれた方がスッキリwこれから始まる遠恋はうまくいくのかな?2017/06/18
たろさ
5
スピンオフ「スピードをあげろ」を読む為に再読。久我さんデビュー作。後書きにある通り、一途ヘタレ攻めと攻めをカワイイと思っているオトコマエ受け。関西弁あり。原型だそうです。ラブシーンがカタイと本人も仰ってますが、ノンケ同士なのでそれも微笑ましい位な二人でした。苦手な標準語なのに、冒頭の春のような声で、すでに恋に落ちていたんだなぁと今回は思えました。2017/02/05