内容説明
殺傷行為をおこなう精神障害者にどう対応するか。これは精神医学に突きつけられた最大の課題のひとつである。「刑法39条」は、精神医学が、社会の安全と人々の安心を保障するための技術となるべきであるという視点から論じ、精神鑑定の現状をも理解できるよう努めた。作田明「少年犯罪少年法」は衝撃的な事件の背景を解明するとともに、「心の病」と少年犯罪の関係とその対策を説く。西村由貴「犯罪捜査プロファイリング」は、科学警察研究所の研究官としての経験をもとに、精神医学を犯罪捜査にどう組み込むべきかを論じている。
目次
刑法39条―なぜ精神障害者は許されるのか
少年犯罪 少年法
犯罪捜査 プロファイリング
著者等紹介
小田晋[オダススム]
1933年大阪府生まれ。筑波大学名誉教授、社会経済生産性本部メンタルヘルス研究所長。東京医科歯科大学大学院修了。医学博士(社会精神医学および犯罪学)
作田明[サクタアキラ]
1950年千葉県生まれ。精神科医、聖マリアンナ医科大卒。東京大学医学部精神医学教室、ロンドン大学付属精神医学研究所などを経て北所沢病院理事長。専門は犯罪精神医学
西村由貴[ニシムラユキ]
精神科医。筑波大学大学院医学研究科修了後、科学警察研究所主任研究官等を経て、慶応義塾大学勤務。専門は社会精神医学、司法精神医学、犯罪学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。