内容説明
不登校や非行やいじめなどの対策は、学校だけでも、家庭だけでも、地域だけでも成功しない。スクールカウンセラーを有効に活用するには、学校、保護者、地域社会が一体になった組織づくりがなされ、子どもをどう育てようとしているのかについてみんなの意見の一致がなされていかなければならないからである。このような時期にあって、最初に必要なのは、スクールカウンセラーおよび教育関係者全体や保護者が問題を表現するスクールカウンセリングの用語に慣れ、共通の言語を使えるようにすることである。本書はそのために書かれたものである。
目次
1 いま学校で起きていること(いじめ;ひきこもり ほか)
2 児童生徒の障害(発達障害;学習障害(LD) ほか)
3 スクールカウンセリングの療法(親子関係診断;心理アセスメント ほか)
4 スクールカウンセリングの活用(スクールカウンセラー制度;発達臨床心理学)
著者等紹介
楡木満生[ニレギミツキ]
1938年栃木県生まれ。東京教育大学理学部卒業。ミシガン州立大学大学院修了。医学博士。臨床心理士。自治医科大学教授、お茶の水女子大学生活科学部教授を経て、現在立正大学心理学部長。専攻は発達臨床心理学
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