内容説明
二十世紀思想をふりかえり、いったい二十一世紀にそのなかのなにが残りなにが残らないかを見きわめるための一助。その範囲は政治・経済・社会・文化・科学・芸術・哲学と広く、８８の焦点を設定し、それによって二十世紀思想を整理しました。ジャンル別目次つき。
目次
アナール派歴史学
アフォーダンス
アンチ・ヒューマニズム
イリヤ
エクリチュール
エディプス・コンプレックス
応用倫理学
オートポイエーシス
オリエンタリズム
解釈学〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
木田元は「現象学」の項目を執筆。簡潔且つ美しくまとめてある。「フッサールも当初は心理学の内部で、当時の実験心理学の要素還元主義的なゆき方に対する方法論的改革の企てとして現象学を発想したのであるが、やがて彼はこうした改革が心理学の領域内部の出来事にとどめられるべきではなく、生命・人間諸科学の普遍的・統一的な革新の運動として推進されるべきだと考えるようになる。その後、『イデーンⅠ』に代表される中期に、彼はその革新の哲学的基礎づけに専念し、現象学を＜超越的観念論＞として展開する。」2023/12/05
liku kokumai
1
友達と人間とは何かとか議論する時に88個武器があれば攻撃力あるじゃんってだけの動機で読んだけど、普通に面白い本だった。オートポイエーシスの章は刺激的で真剣に卒論テーマにしようかとおもった。2012/11/29
えむ
0
20世紀の思想を理解するためのキーワード集。取り上げられるキーワードの数が十分なので、広く現代思想を概観できた。2016/09/15
koji
0
辞書的な本なので、手引きとして手元に置いておくと便利。手っ取り早く、20世紀の思想を時系列に頭に入れるには、木田先生のはしがきをもとに、そこで紹介されている用語を読んでいくといいと思います。2010/01/16
いきもの
0
現代思想の用語説明本。長くもなく短くもなく用語の説明はちょうどよい分量。五十音順なので読みにくい。2009/11/09
