内容説明
「ボレロ」のトーヴィル&ディーン、五輪2連覇のグリシューク&プラトフ、バンクーバー五輪チャンピオンのヴァーチュー&モイア…華やかなフィギュアスケートの世界を彩る、強く美しいアイスダンサーたち。第一線で取材を続けるジャーナリストによる渾身のノンフィクション。
目次
プロローグ バンクーバー五輪にて
1 競技アイスダンスの誕生とコンパルソリーダンス
2 トーヴィル&ディーンの奇跡
3 アイスダンスを創る人々
4 ロシアのアイスダンス王国―グリシューク&プラトフの時代
5 ヨーロッパのダンサーたち
6 ソルトレイクシティ五輪に向かって
7 新採点方式の導入
8 トリノ五輪
9 新しい世代たち
10 そしてバンクーバー五輪へ
エピローグ モスクワにて
著者等紹介
田村明子[タムラアキコ]
盛岡市生まれ。1977年留学のため単身渡米し、現在まで米国・ニューヨーク在住。1993年からフリージャーナリストとして、フィギュアスケートの取材をはじめる。長野五輪では運営委員として海外メディアを担当、ソルトレイクシティ五輪、トリノ五輪、バンクーバー五輪を取材する。「ワールド・フィギュアスケート」や「Number」をはじめ、国内外のさまざまなメディアに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
almeida
5
ロシアアイスダンス界の人間関係のドロドロぶりにびっくり。それに比べると現在の北米トップチームはさっぱりしてるな~(シュピルバンドとズエワとか、コーチ間ではいろいろあるんだろうけど)。メリルとチャーリーのファンなので、二人の人柄とかにもっと触れてくれるとうれしかったな。田村さんはテサモエの方に思い入れがある感じですね。2014/06/24
tsubomi
5
2014.02.11-02.25:わざと時間をかけて読了。アイスダンスの歴史と歴代の世界チャンピオン、コーチ、振り付け師を現代に至るまでざっと紹介した内容で、知識の整理に役立ちました。本書が参考文献としているN.デュボワの本は私も読んだことがあり、グリシュク&プラトフ辺りの話はそちらの方が詳しいですが、本書の目新しさは、ソ連から米国へ亡命したI.シュピルバンドの門下生たちについての記述。アイスダンス界は、もはや「シュピルバンド王国」です。この牙城を崩せる人材が出てくるのか否か、が今後の注目といったところ。2014/02/25
yuki@おぐ
4
遂に本まで買ってしまった。。詳しい採点方法は読むだけではよく分からないけど、採点方法が変わって、、という事はよく分かった。読メのレビューにもあったけど、ロシア語風の名前が多く覚えきれず、何度も読み返したけど、ちゃんとわかって読んだとは言えない~系譜とか写真がもうちょっと多かったらなぁと思う。個人的にはテサモエよりメリチャリが好きなのですけど(あのスピードが好き)テサモエのダンサーとしての評価が高いのか~、YouTubeを見直さなくちゃ。。ソチ五輪が楽しみになる一冊。2013/11/07
ckagami
3
うわあ、ロシアのアイスダンスドロッドロだあ(笑) 田村さんなので北米から見たロシア、という視点ですが。これまでの系譜がまとめられていて、面白かった。ご本人の好みも出てるのはまあしょうがないですが。欲を言えば系譜が表になっていればわかりやすかったなあ。2012/05/12
Esperanza
3
アイスダンスの系譜を一気に。最近のよりも、旧採点方式時代のアイスダンスの話題に多くの頁がさかれています。読み終わった今、動画を見返したい、検索したいカップルの演技がたくさんあります。アイスダンスの魅力はもちろんですがあの選手あのコーチの裏話(?)そしてさりげなく挿入される田村さんのツッコミ、ファンにはたまらない一冊。ほんと、フィギュアはシングルばっかりが取り沙汰されていますがアイスダンス、おもしろいですよ!2012/04/17