内容説明
歴史学の課題は、時間系列に沿ってあらわれた諸事件の因果的説明だった。しかしながら、いまやそうした課題だけでは、現代人の知的要求や現実からの要請にこたえることができない。世界各地で表面化している諸現象を分析し、それを構成する諸要素の新しい組合せ方式を解読すること。本書の比較社会史は、現代にあって歴史学がおこないうる応答のひとつのかたちである。
目次
社会史と比較史
自然環境と社会
からだと人口
人生と家族
社会集団の諸相
農耕の発展
商と工
分業と協業
交通と情報
都市の成りたち〔ほか〕