宝塚歌劇の変容と日本近代

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宝塚歌劇の変容と日本近代

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784403120091
  • NDC分類 775.4
  • Cコード C0074

内容説明

ここで描き出される初期の宝塚の様子は、今日のそれとは非常に違っている。本書が明らかにしようとするのは、この変化がどのようなプロセスをたどって、どのような力学の中で展開してきたか、ということである。

目次

序論 「タカラヅカ」は特殊な世界か?
第1章 小林一三の歌劇観とその背景
第2章 象徴としての東京と大阪
第3章 「少女歌劇は清純たれ」―『丹波与作』をめぐって
第4章 模索する宝塚
第5章 宝塚と「外向け」のアイデンティティ
おわりに 日本の西洋文化を考えるために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫苑@低浮上

5
大学図書館。1999/11/5初版第一刷。 宝塚少女歌劇:大正2年、温泉付属のアトラクションとしての始まり→西洋直輸入や東京の帝劇のような一部の知識人のための劇ではなく歌舞伎の改良を基本にした「大衆」のための「旧劇改良歌劇」(久松)で人気を博す→東京で公演、不人気→岸田『モンパリ』でレヴュー初登場、パリ直輸入の白井『パリゼット』→「歌舞伎レヴュー」→東京公演でパリ直輸入のレヴューを前面に出して(東京向けの顔)大人気→海外向けには外国人受けを狙い手を加えた「日本物」を構想(外国人向けエキゾティシズム)2016/06/12

Rollin'

0
東洋と西洋、大阪と東京、未開と文明。双方向にはならない文化交流がはらむ問題を、宝塚歌劇の歴史の中に見出す視点は鮮やかである。変革の明治からモダンな大正へと動いてゆく時代の中で、歌劇という西洋文化がどのように日本に受け入れられつつあったのかは本当に興味深い。新しい文化を前にして、スノッブな知識人が情報を振りかざして啓蒙しようとするのに対し、大衆は自らの保守的な価値観を維持しながら何とか咀嚼することで一歩前に出ようとする。そんな状況は現代とあまり変わらない気がする。欲を言えば、宝塚歌劇ならではの文化発展の特異2012/01/26

tkm66

0
この手の<宝塚論>の先駆け、との覚えが。2008/11/06

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