感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まんまるプーさん
2
ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『ベニスに死す』の解説本。前半は沢山の画像をつっかた脚本で面白かった……ベニスに保養に訪れた年老いた有名音楽家アシェンバッハがホテルで出会った美貌の少年タッジオに魅せられ、タッジオの思わせぶりな態度に後を付いて回るがベニスの街にはコレラの魔の手が迫っていた。老いらくの恋、というか若さへの切望。後半はヴィスコンティ監督、脚本家、作曲家へのインタヴュー。原作者のトーマス・マンの記事などを載せている。後半は哲学的な解説が多くてよっぽどの『ベニスに死す』のファンが読む本だと思う。2020/03/18