内容説明
踊り靴の謎を解くため、妖精の力を借りて地下王国に行った少年マイケル。彼がそこで見たものは、真夜中の舞踏会だった。表題作は、絵巻のように繰り広げられる十二人の姫君の物語。妖精女王の座を争う二人の妖精の力比べを描く「ロザニー姫と浮気な王子さま」など四編を収論。カラー絵13点。小学4年以上から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
20
せんだって読んだ挿絵の本で知ったニールセンの絵にひかれ(特に妖しげな男たちに)借りて読みましたが、物語も良かったな~♪岸田理生さんの訳も良かったのか、天かける馬車、王国の庭園など目に浮かぶようでときめいてしまい、そして、やはりいいなぁ、ニールセンの描くあの眼差し、佇まい、こちらは目に焼きついてしまいました。2015/02/07
芍薬
14
夜な夜なダンスを踊るお姫様。その12人の翻るスカートを想像してウットリします。2013/03/16
kiara
3
図書館に予約した資料を取りに行くので、ついでに図書館が「こちらもおすすめ」という本をを借りてみたうちの1冊。確かに好きな本だった👍2021/10/13
みはる
3
大人になってから、挿絵のついた本を読んだだろうか。日本の挿絵文化は今いずこ。確かに挿絵には功罪ある。読み手のイメージを限定してしまう危険性、悪いとただの異物感にもなろう。でもこの挿絵は、読み終えてから一つ一つ振り返って物語を辿り直す心地よさとなった。むろん挿絵はあくまで挿絵。妖精にまつわる不可思議なロマンス、あるいは奇怪な体験談がメインであり、挿絵は付け合わせ。竹久夢二を思わせる白く細い首、胸、腰のラインは、特に横からが芯が通って美しい。手元に置きたくなってしまう本だ。荒俣宏の解説も秀逸。2014/02/21
shou
3
妖精物語譚。何といってもニールセンの絵が素敵。華やかで幻想的。2012/11/13