ニーベルンゲンの指環〈1〉ラインの黄金

ニーベルンゲンの指環〈1〉ラインの黄金

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784403030109
  • NDC分類 942
  • Cコード C0097

内容説明

北欧神話にもとずいたワーグナーの〈英雄物語〉をアーサー・ラッカムの荘重華麗なイラストと叙事詩でおくる画期的な挿絵本。

目次

ワーグナーとラッカム
第1の歌 ライン河の妖精
第2の歌 ライン河畔の山上の夜明
第3の歌 地下国ニーベルハイム
第4の歌 神の宮殿ワルハラの虹
解説 ワーグナー・オペラの壮大な叙事詩的世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おゆ

13
寺山の命日を控えて、亡くなる前の月に出版された本書を読む。永くはないと察していただろうに、大好きなワーグナーの戯曲四部作のうち一作目だけをどんな心で訳したのか。彼に未完の仕事は多いけれど、ラッカムのこの素晴らしい挿画を眺めるにつけ無念でならない。本作はドイツ神話「ニーベルングの指環」と北欧神話を重奏的に描いたもので、有名な英雄ジークフリード物語の前夜にあたる。脚色を感じさせない素朴な力強さと説得力はこれが原典だと誤解しそうなほど、それはひとえにワーグナーの神話理解の深さによるものだろう。単純に面白い。2017/05/01

みよちゃん

11
ラッカムの絵、寺山修司の訳、指輪物語に似た、また三人の糸紡ぎおんな、其々の、運命のイタズラの行方が期待される始まりの予感。愛の力を断念した者だけが指輪を作れる。神々と人間の雄大な物語をワーグナーが叙事詩として本にした。有名な曲の一部しか聴いてないけど、大好きな本。亡くなった友から貰った大事な本。2016/06/07

みよちゃん

4
「ニーベルンゲンの歌を読む」を読み、再読2018/10/02

まゆき

4
ラッカムのカラー挿絵が10点以上も挟まっていて贅沢な挿絵本。ワーグナーをちゃんと聞き通したことさえない私ですが、さくっと読めてしまうこの本で前知識を入れておいたらオペラも楽しめるような気がします。寺山修司による解説もワーグナー超初心者にとっては興味深かったです。そういえば私が幼い頃、本屋には新書館のこういった素敵な本がたくさん並んでいてずっと置いてあるものだと思っていたけれど、気が付けばみんな消えている…。こういう本がどこにも普通に売っているような世界が永遠に続くと思っていた少女時代は遠い。2012/03/31

織沢

3
ワーグナーのオペラに興味を持ち始めたので図書室に戯曲はないかと探してみたら寺山修司の訳によるこの本があったので読んでみた。 実際に音楽と合わさずにテキストだけ読んでみても、楽劇王と評されたワーグナーの凄さをすべて理解したとは言い難いですが、巻末の寺山修司による解説でそこは補うことが出来たと思います。 /物語の内容は神々の話でありながら人間くさくて、日本の神話に近いものを感じました。2017/09/13

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