内容説明
ボブ・ディランと共にアメリカン・ロックを作り上げた偉大なる5人、ザ・バンド。彼らはエリック・クラプトンやジョージ・ハリスンを筆頭に、多くのミュージシャンの人生を一変させたグループでもある。本書では彼らが残した名曲の数々をひとつずつ詳細に解説。予備知識なしでは理解が難しかった歌詞の背景についても、わかりやすく解き明かしていく。また、著者がこれまで取材してきたメンバーの貴重なインタビューも一挙再掲載。豊穣なルーツ・ロックでアメリカのヴィジョンを探し求めたザ・バンドの道のりを辿る、研究書の決定版!!
目次
ヒストリー:ザ・ホークスから現在まで、60年に及ぶ音楽の旅
解説:黎明期~キャピトル・レコード在籍期の作品(ザ・ホークス時代の楽曲(1961年~1965年)
地下室(ザ・ベースメント・テープス)
ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク
ザ・バンド
ステージ・フライト ほか)
インタヴュー編(リック・ダンコ&リヴォン・ヘルム(1994年)
ロビー・ロバートソン(1991年)
ロビー・ロバートソン(2012年)
ジョン・サイモン(1998年))
再結成後のザ・バンドとメンバーのソロ活動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
3
ロビー・ロバートソン追悼読書。学生のころ大好きで聴きこんだバンド。その後のいがみ合いがつらくて距離を置いていて、この本も未読で来ました。一曲一曲、解説でようやく理解できたこと多し。昔のCDには歌詞の和訳もなかったと思うので。ザ・バンドの「音」と世界は唯一無二ですな…2023/11/04
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3
丸ごと一冊ザ・バンドという驚愕?の音楽本。タイトル通り一曲一曲のかなりしっかりした分量の解説がついている。歌詞の解説にも力が入っていて、リチャード・マニュエルのほろ苦い歌の背景も見えてくる。ザ・バンドの豊潤なアルバムを聴くお供に…。 2023/10/08
方々亭
3
しばらく前にロビー・ロバートソンの自伝が出て、一年ほど前に映画が上映され、今度は全曲解説が出版された。ザ・バンドのファンとしてはこうやって今でも新しいものが出てくれるのがとても嬉しい。丁寧に書かれた解説本で、アルバムを聴きながら読むのが楽しい。2021/12/11
So Honda
2
曲ごとの解説は歌詞や関連楽曲、演奏などとても丁寧に深掘りして言及されており、読み応えがあった。2023/02/09