内容説明
ヘヴィ・メタル/ハード・ロックとパンク・ロック/ハードコア・パンクはロック音楽全体の中でもキワモノ扱いされることの多い隣接ジャンルだ。時に両者が融合することにより新たなタイプのサウンドが生まれてきた。その50年にも及ぶ異種交配の歴史をメタルとパンクの両側から再検証!
目次
第1章 ロックン・ロール胎動期―ヘヴィ・メタル/ハード・ロックとパンク・ロックの誕生前後を振り返る
第2章 混沌の時代、80年代へと突入―HM/HR及びパンク/ハードコア細分化の時代を振り返る
第3章 異種交配の本格化―80年代半ば、英米のアンダーグラウンド・シーンで起こったメタルとハードコアのクロスオーヴァー
第4章 90年代へと突入―ロック原点回帰とメタル/ハードコア過激化・先鋭化の時代
第5章 なおも続く相互作用―変革の時代だった90年代から新世紀にかけて、更に異種交配を続けたHM/HRとパンク/ハードコア
巻末付録:メタルとパンクの相関関係を濃密なものとしたアルバム98選!
著者等紹介
行川和彦[ナメカワカズヒコ]
1963年2月28日東京都八王子市生まれ。1986年にDOLL誌のDAMNED初来日公演レビューでライター・デビュー
奥野高久[オクノタカヒサ]
1972年7月2日生まれ。大阪府出身。大学時代に投稿子としてBURRN!にて執筆活動を開始、1996年よりBURRN!編集部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
5
この本にも何度も出てくるDISCHARGEが気になる。 パンクは個人的には退屈なジャンルで、メロディックな展開が好きな僕には物足りなく感じる。アティテュードにはうなづけるけど。 BURRN誌からの派生本であるから、基本HR&HMの話から展開されていく。80年代までは何とか話についていけるけど、2000年代からはほとんど出てくるバンド名はわからなかった。巻末のディスクガイドもいいが、索引もつけて欲しかった。初めから読んでいくとあまり必要もないこともわかるが、この手の本では索引がないと完成度が低くなると思う。2021/09/09
kamiya
4
メタルはそこそこ聴いてきたと思うんだけど、パンクはほとんど知らないから、出てくるバンド名が全然わからない。そもそも取り上げられてるバンドも結構マニアックなものが多い。メタルとパンクが影響を与え合っているのが良くわかる本。しかし、この2人音楽に詳しすぎるでしょう。手始めにdischargeを聴いてみようと思う。2020/12/13
ヒカル
1
ハードコア関連は興味はあるものの疎いので掘り下げる良いヒントになりました。仕事だから当然とはいえ、著者2人ともとても詳しい!2021/09/17